2002 Fiscal Year Annual Research Report
アドホックネットワーク向け分散協調アプリケーション記述言語とその処理系
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14780208
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (40273396)
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Keywords | 分散協調アプリケーション / アドホックネットワーク / マルチランデブ / 仕様記述言語 / コンパイラ / Java |
Research Abstract |
本研究では,アドホックネットワークにおいて複数のエージェント(モバイルノードで実行されるプロセス)間のマルチランデブチャネルの動的な確立が記述可能な言語LOTOS/Mを提案すとともに,無線モバイルアプリケーションの設計開発への適用について研究を行った. LOTOS/Mでは,システムの動作仕様は互いに独立に動作するモバイルエージェントの集合として与え,あるエージェントの対が互いに通信可能な状態にあるとき,LOTOS/Mで導入した新機能:(1)指定したゲートでの同期相手の募集,および(2)募集されている同期に対する参加,により,指定したゲート(チャネル)を介した同期関係を動的に確立することができる.同じゲートを用いた同期募集・参加を繰りかえすことにより,マルチランデブ(複数並行プロセス間で指定された条件が成立する時に同期通信によりデータ交換を行う機構)を行うためのチャネルを複数のエージェントの間に段階的に確立できる.あるエージェントが他と通信できない状態に陥った時には,そのエージェントだけが同期関係を解消し,他のエージェントと独立に動作できる.LOTOS/Mで記述された動作仕様をJavaプログラムに変換するコンパイラを試作した.幾つかの例題の記述,実装実験を通して,典型的な無線モバイルアプリケーションがLOTOS/Mにより容易に記述でき,作成したコンパイラを用いて効率良く実装できることを確かめた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Umedu: "A Language for Describing Wireless Mobile Applications with Dynamic Establishment of Multi-way Synchronization Channels"Proc. of Int'l. Symp. of Formal Methods Europe (FME2002). LNCS2391. 607-624 (2002)
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[Publications] T.Umedu: "Middleware for Synchronous Group Communication in Wireless Ad Hoc Networks"IASTED Int'l. Conf. on Communications and Computer Networks (CCN2002). 48-53 (2002)
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[Publications] 安本 慶一: "マルチランデブチャネルの動的確立機構を持つモバイルアプリケーション記述言語の提案"コンピュータソフトウェア(ソフトウェア科学会論文誌). 19・2. 35-46 (2002)