2002 Fiscal Year Annual Research Report
ユースケース記述からのGUIプロトタイプの自動生成に関する研究
Project/Area Number |
14780244
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
白銀 純子 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 助手 (00329161)
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Keywords | GUI / プロトタイプ / ユースケース / シナリオ / イベント |
Research Abstract |
アプリケーション開発にユーザの視点を取り入れることが重要視されている。中でもユーザと直接の接点を持ち、アプリケーションの使い勝手を大きく左右するGUIに関しては、早期にプロトタイプを作成し、ユーザの視点を反映させることが欠かせなくなっている。近年広く使用されるようになってきた統一モデリング言語(UML)の一部として、ユースケース図とシナリオがある。ユースケース図とシナリオは、ユーザを中心として記述することが可能であるため、ユーザの視点を容易にアプリケーション開発に取り入れることができる。本研究では、ユースケース図とシナリオからGUI部の制御構造を把握し、GUI部のプロトタイプを生成する手法を提案し、システムの構築を行った。 具体的には、シナリオ中でユーザの動作やアプリケーションの処理を表すイベントをの中から、同一の動作を表すイベントを抽出し、それらを統合することで、アプリケーションの全体的なイベントの流れを表すグラフを生成する。このグラフは、イベントをノードとする有向グラフである。そしてグラフ上のイベントに対して、ユーザが入力する項目、ユーザに表示する項目及びユーザイベントが発生する項目を指定し、どの項目とどの項目が同一ウィンドウ上に配置されるかを指定する。このウィンドウに関する情報と生成されたグラフより、ウィンドウの制御の流れを抽出する。これにより、GUIプロトタイプが生成される。
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