2003 Fiscal Year Annual Research Report
感性状態を考慮に入れた学習に基づく音楽情報処理(やすらぎ音楽生成システムの開発)
Project/Area Number |
14780307
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
加藤 昇平 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (70311032)
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Keywords | 音楽情報処理 / 生体信号解析 / カオス / ストレスリダクション / 脳波(α波) / マイサウンド / 感性状態 |
Research Abstract |
本研究では,人間の感性にはたらきかける情報(感性情報)として音楽を考え,人間に「やすらぎ」を与えるサウンドを計算機で自動的に生成するシステムを開発することを目的としている.生体の生理活動に伴い発生する信号(心電,脈波,脳波など)にはカオス的な特徴が存在することが知られている.本研究では,生体から抽出したカオス特徴量に基づいた,癒しを目的としたバイオフィードバックの枠組みを提案する. 本年度の研究では,昨年度の研究で試作されたシステムの性能改善,および,試作システムで限定さむていたサウンド生成・変更の機能を拡大した. (1)サウンド生成規則の改善 音楽のリズムにはフラクタル特性がより親和性が高いとの考えに基づき,昨年度の研究において実施した生体信号からカオス特徴量の抽出方法に加えて,フラクタル特徴量を抽出する方法を研究し,サウンド生成規則に応用した. (2)音楽生成・変更の機能拡大 生体から計測した生体信号からサウンドを生成・変更する部分のリアルタイム処理を実現した.これにより,生成されたサウンドを傾聴させ,これを聴覚刺激とした脳波特性と生体信号に応じてサウンドを変更するバイオフィードバックを確立した.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岩田享, 加藤昇平, 伊藤英則: "一次元セルオートマトンの時間発展パターンに基づくサウンド変換の一手法"形の科学会誌. 18・2. 177-178 (2003)
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[Publications] T.Oboshi, S.Kato, A.Mutoh, H.Itoh: "A Simulation Study on the Form of Fish Schooling for Escape from Predator"Journal of Forma. 18・2. 119-131 (2003)
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[Publications] 岩田享, 山崎悟, 加藤昇平, 伊藤英則: "拡散律速凝集体の形状特性に着目したサウンド変換の一手法"形の科学会誌. 18・2. 179-180 (2003)
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[Publications] M.Sakamoto, S.Kato, H.Itoh: "A Joint Detection Method based on the Hierarchy of a Contour Considering its Curvature"Proc. of The 3rd IASTED International Conference on Visualization, Imaging, and Image Processing. 716-720 (2003)
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[Publications] K.Kuwayama, S.Kato, H.Seki, T.Yamakita, H.Itoh: "Motion Control for Humanoid Robots based on the Concept Learning"Proc. of IEEE International Symposium on Micromechatronics and Human Science. 1. 259-263 (2003)
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[Publications] S.Kato, S.Ohsiro, K.Watabe, H.Itoh, K.Kimura: "A Domestic Robot with Sensitive Communication and its Vision System for Talker Distinction"Intelligent Autonomous Systems, IOS Press. 8. 1162-1168 (2004)
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[Publications] S.Kato, S.Ohsiro, H.Itoh, K.Kimura: "Development of a Communication Robot ifbot"Proc. of International Conference on Robotics and Automation. (採録決定). (2004)