2002 Fiscal Year Annual Research Report
1/fゆらぎを応用したデザインシステムの構築と感性評価の自動化
Project/Area Number |
14780326
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
北島 博之 香川大学, 工学部, 助教授 (90314905)
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Keywords | 1 / fゆらぎ / フーリエ変換 / 感性設計 / 感性評価 / 画像処理 |
Research Abstract |
1/fゆらぎをもつ画像のスペクトルをフーリエ変換を用いて抽出し,ペイント等のソフトウェアで適当に色を着けた原画像に埋め込むための基本アルゴリズムを開発した.そのアルゴリズムを用いて,デザインへの応用とアンケートに頼らない感性の定量化への試みを行った. デザインへの応用に関しては,風景写真・印象派などの絵画・クラシック音楽・小川のせせらぎなどの自然の音・脈波などの生体のリズムなどの1/fゆらぎスペクトルを抽出し,デザインへの応用の可能性を探った.更に,カオスはそれ自身が1/fゆらぎを持っている場合もあるので,現在までに行ってきたカオスに関する知見を用いて画像生成に応用した.様々な1/fゆらぎを持つデータを試行錯誤的に試し,データベースを作成した. アンケートに頼らない感性の定量化への試みとして,上記のアルゴリズムを用いて木目画像を生成し,それを框戸の木目の設計に応用するシステムを構築した.デザイナによる設計の場合は,デザインイメージを標語にした後に,そのイメージにあわせた画像を集めて,設計対象に対するイメージを膨らませているそうである.そこで,デザイナが集めた画像から特徴成分を抽出し,それを用いて木目画像を生成した.これによりデザイナの意図を反映させる設計ツールの開発が出来た.このシステムの開発により,デザイナはイメージ画像を収集することによりデザインの結果を直接求めることが可能となった.官能試験,脳波測定などを通じて検証試験を行い,その結果,合成画像には何らかの形で人間の嗜好が内在されている可能性があることを示すことができた.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 荒川雅生, 北島博之等: "画像処理を利用した感性設計システム開発"日本機械学会論文集(C編). 69巻677号. 104-110 (2003)
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[Publications] 北島博之: "Bifurcation and chaos of synchronized states in oscillators with hard characteristics and state coupling"International Journal of Bifurcation and Chaos. 12巻5号. 1199-1206 (2002)