2003 Fiscal Year Annual Research Report
携帯情報端末を利用した社会福祉データベースのインターフェイス構築に関する研究
Project/Area Number |
14780366
|
Research Institution | Nagano Prefectural College |
Principal Investigator |
加藤 麻樹 長野県短期大学, 生活科学科, 講師 (00312166)
|
Keywords | 携帯情報端末 / ホームヘルパー / 社会福祉協議会 / 福祉情報 / インターネット / インターフェイス |
Research Abstract |
本研究の目的はホームヘルパーなどの介護従事者に対して,介護,福祉に関連する情報に関するデータベースに対してオンデマンドに利用することを可能とするインターフェイスを構築し,福祉活動に関する情報共有と負担の軽減を図ることを目的としており,前年度の研究実績としてはPDA上の簡素なインターフェイスがPCと同様の情報収集を可能とすること,極力単純なインターフェイスの必要性を明らかにした.これをうけ本年度,オンライン上にテキストを主体とする福祉情報に関わるサイトについて,過去の知見より明らかになった福祉従事者の必要とする情報の分類に従ってデータベース化するとともにWWWインターフェイスを構築した.さらにホームヘルパー,ケアマネージャー,社会福祉士に対してモバイル環境としてPDAを配布し上記データベースへのアクセスとサイトへのデータ提供を依頼し,各分類別にサイトに関する情報を収集しつつその利用に関する頻度ごとの列挙を試みた結果,ネットワーク上で公開される情報には分類項目によって顕著な偏りを示すことが明らかになった.さらに情報に対する評価はPCを用いた場合と高い相関を示しており,タッチパネルを用いた比較的単純なインターフェイスを持つPDAが,福祉情報の利用において十分であることが確認された. 反面モバイル機器への情報提供に必要な無線LAN環境ならびにPHSデータ通信のエリアについては,都市圏においては十分であるものの,多くの福祉関連施設が分散している地方では十分な設置が施されておらず,移動中の情報収集については困難であることが多いため,これを補うためのインフラ整備の必要性が示された.従って携帯端末としてのインターフェイスについては再考する余地があるものの,広範囲での使用が可能な携帯電話の利用も今後の対象に加える必要があることが示された.
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] KATO, Macky, SHIMODAIRA, Yoshie: "A study on welfare information service toward the Personal Digital Assistant"Ergonomics in the Digital Age (Proceedings of the XVth Triennial Congress of the IEA). Vol.7. 582-585 (2003)