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2002 Fiscal Year Annual Research Report

強震動予測地図作成のための活断層破壊モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 14780373
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

隈元 崇  岡山大学, 理学部, 助教授 (60285096)

Keywords活断層分岐モデル / 強震動予測 / 破壊開始地点の推定 / アスペリティの推定 / 地震発生モデル / 地震の規模予測
Research Abstract

内陸活断層を震源断層とする直下型地震の危険度評価の中で,特に「強震動予測のレシピ」に代表される大地震の強震動を事前に予測することを目的とした活断層地震発生モデルの構築のための研究を行った.
まず,地震時の断層の変位量が他よりも大きいところという意味での「アスペリティ」の位置推定に必要な断層変位地形を効率的に計測することを目的としてデジタル標高モデル(DEM)を利用することを提案し,その精度や高精度データ作成時の留意点について糸魚川-静岡構造線を例にまとめた.その結果,発生させたDEMに内包される誤差成分の大きさがDEMの解像度を基準に評価できた.
ここで示した手法を適用することで,強震動予測に必要なアスペリティの位置や変位量の推定について,「大地震は同じ活断層からくり返し発生しており,その活動間隔や地震時の地表での変位量は地震ごとに大きく異なるものではない」という「固有地震モデル」の考えをもとに,活断層の地形学的な調査結果による野外観察データを利用できる可能性を示したことは重要である.より定量的に議論するためには,精度の良い変位量の計測や地形面の形成年代の推定誤差を小さくすることなど今後の課題も残るが,地形の総変位量分布データを整備することは強震動予測のために欠くことができないと考えられる.具体的な計測作業は次年度の課題である.
次いで,過去の地震の強震動を推定するために,建築後長い期間を経て倒壊せずに残る不動産文化財に着目し,確率論的に与えられる強震動指標からデータとモデルの整合性を議論するための地理情報データベースを構築し地震動との関わりを予察的にまとめた.この成果により,過去の地震の規模予測についてその上限を定めることが可能となることが期待される.そのための活断層や地盤条件のより高度なデータベースを次年度構築する予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 隈元 崇: "活断層研究への数値標高モデルの応用"活断層研究. 21. 5-16 (2002)

  • [Publications] 二神葉子, 隈元 崇: "活断層に起因する国宝文化財の地震危険度評価"考古学と自然科学. 44. 45-75 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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