2002 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウスを用いたマンナン結合タンパク質の機能解析
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14780490
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上村 和秀 京都大学, 薬学研究科, 助手 (20303844)
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Keywords | 動物レクチン / 糖鎖 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
マンナン結合タンパク質(MBP)はマンノース、N-アセチルグルコサミンおよびフコースに特異的な動物レクチンで、これらの糖鎖を末端にもつ糖鎖リガンドとカルシウム依存的に結合する。脳にはMBPの糖鎖リガンドが広く発現することが分かっていたが、脳におけるMBPの生理的役割はほとんど分かっていない。そこで、本年度はMBPを脳に過剰発現させたトランスジェニックマウスの作成を進めた。まず、ヒトMBPcDNAの翻訳領域をpGFGHに挿入し、脳特異的発現のための発現ベクターを作成した。pGFGHはThe Scripps Research InstituteのCampbell博士より恵与された脳特異的発現用コンストラクトで、マウスGFAP(glial fiber acidic protein)のプロモーター領域とヒト成長ホルモンのpolyA付加シグナル領域を含む。作成したトランスジェニックベクターをC57BL6マウスの受精卵に注入して、出生したマウスをサザンブロツトおよびPCRによりスクリーニングした。その結果、ヒトMBP遺伝子が導入されたマウス(Founder)を一匹得た。このFounderマウスとC57BL6の交配により作成したF1マウスは、脳においてヒトMBPのmRNA発現することが確認された。 今後、ウェスタンブロツトによるタンパク質レベルでの発現の確認および表現型の解析を進める予定である。
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