2002 Fiscal Year Annual Research Report
線虫の軸索誘導因子ネトリンの細胞内情報伝達分子UNC-51、UNC-73の解析
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14780527
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小倉 顕一 横浜市立大学, 医学部, 助手 (20326028)
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Keywords | C.elegans / 軸索誘導 |
Research Abstract |
unc-51およびunc-73の軸索誘導における遺伝的相互作用を解析する目的で、両変異体の様々なalleleに関して掛け合わせを行い、その表現型を解析した。その結果、unc-51とunc-73の弱い変異体の2重変異体の表現型が、unc-73の完全な機能喪失型の、alleleの表現型と同程度であることを見出した。このことから、両遺伝子が同一の遺伝的経路に位置することが強く示唆される。現在、unc-51、unc-73、unc-6(ネトリン)、unc-5(ネトリン受容体)との遺伝的相互作用の解析を行っている。 UNC-51およびUNC-73タンパク質の細胞内局在を解析する目的で、UNC-51::GFP、UNC-73::GFP融合分子をC.elegans神経細胞で発現させ、その細胞内局在を観察した。その結果、両分子が神経細胞内で共局在することを見出した。現在、その局在が他方の変異により影響を受けるか、また、unc-51、unc-73変異がUNC-5::GFP(ネトリン受容体)の局在に影響を与えるかどうか解析を行っている。 UNC-51タンパク質と相互作用する分子としてUNC-73タンパク質を同定したのであるが、その相互作用する部分をより詳細に解析した。その結果、UNC-73タンパク質にはUNC-51タンパク質と結合する部位が少なくとも2ヶ所あることを見い出した。 UNC-51タンパク質とUNC-73タンパク質の機能をより詳細に解析する目的で酵母のtwo hybrid法を用いて相互作用する分子をさらにスクリーニングし、有望な侯補分子を得た。
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