2002 Fiscal Year Annual Research Report
新規Znフィンガータンパク質Smucの筋分化における役割の解析
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14780558
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤森 俊彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (80301274)
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Keywords | Smuc / Znフィンガー |
Research Abstract |
新規Znフィンガータンパク質SmucがMyoDなどの筋分化調節因子の働きを抑制し、筋分化を調節しているという仮説を持っている。本年度は、1)機能解析の為のノツクアウトマウスの作製、2)Smucの生体内での発現時期などの挙動の解析を目標とした。 1)ノックアウトマウスの作製。第一エクソンを失い、β-gal cDNAに置換したターゲティングベクターを用いて、ES細胞で相同組換え体を得た。これを用いてキメラマウスを作製し、変異を持ったヘテロ個体を得た。ヘテロ個体を用いて、X-gal染色を行い、Smuc遺伝子を発現する細胞の同定を試みたが、X-gal陽性細胞は見られなかった。β-galの発現量が非常に少ない為であると考えている。現在、このヘテロマウス同士を交配し、ホモ個体が生まれるかを検討中である。今後は、胚性致死の可能性も含めて検討を進める。 2)抗Smuc抗体の作製及び、発現細胞の同定。大腸菌に発現させたGST-Smuc融合タンパク質を抗原として、ウサギに免疫し抗血清を得た。Smucを培養細胞に強制発現した後この抗血清で染色すると、発現細胞特異的に核が染色された。マウスの組織を用いたウエスタンブロットにおいては、多くの非特異的なバンドが検出され、現在精製を進めている。筋分化マーカーとの二重染色を念頭において、今後組織における発現細胞の同定を進める。
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Research Products
(1 results)