2002 Fiscal Year Annual Research Report
効果的ハイパーサーミアと高機能高周波電源の開発に関する研究
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14780645
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
家名田 敏昭 東北文化学園大学, 科学技術学部, 講師 (40250691)
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Keywords | ハイパーサーミア / 高周波電源 / 高周波発振回路 / SIT |
Research Abstract |
3極管真空管と同じ非飽和特性を有するSIT(静電誘導トランジスタ),ならびに,通常のバイポーラトランジスタを用いた高周波発振回路の2種類の高周波電源を試作した。両試作回路は次のような特徴を有する。(1)抵抗,コンデンサ,コイル,半導体デバイスで構成される単一プッシュプル回路である。(2)回路を構成する素子数が少ないため,保守も容易である。(3)半導体デバイスはスイッチング動作をするため正弦波は得られにくいものの,効率が高いことが予想される。これら2種類の試作回路に関してハイパーサーミア用電源としての可能性について検討を行った結果,以下の事項を明らかにした。バイポーラトランジスタにおいては,(1)出力が電源電圧の増加に対し,飽和傾向を示す。(2)効率は最大で75%程度であり,出力の増加と共に効率は低下する。一方,SITを用いた回路では,(1)出力は入力電圧に比例して増加する。(2)SITを用いた回路の出力電力は電源電圧で制御可能である。(3)周波数15MHzの高周波発振が得られる。(4)SIT×1で最大数ワットの出力が得られる。 SITを用いた試作電源装置はハイパーサーミア用電源として充分期待できると思われるが,今後,回路定数と出力,効率の関係等について,シミュレーションと実験の両面から検討する必要がある。さらに,励磁コイル・アプリケータと高周波電源を組み合わせた場合の特性,発熱体の配置方法と加温領域の推定・算定等についてもさらに検討し,高機能な電源の開発を行う必要がある。 なお,本研究の成果は,平成14年度電気関係学会東北支部連合大会(講演番号:1G-10)において発表した。
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