2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパにおけるJ・カルチャーのソフト・パワーと日本イメージ
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14F04014
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
油井 清光 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10200859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PELLITTERI Marco 神戸大学, 人文学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | ソフトパワー / J・カルチャー / データ解析 / 調査研究 / 欧州 / 若者サブカルチャー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、以下のような集中的な調査研究に従事した。活動と実績内容は以下のとおりである。 2014年11月13日~16日、大阪においてIAFOR国際会議で報告。同年12月12日~13日、パリにおいて第11回のSFEJ国際会議で報告。報告タイトルは、「フランスとイタリアにおける若者の想像力におけるマンガ化」。両会議での報告は出版予定。なお、次年度に掲示していたフィリピン・マニラ氏での会議(「日本研究国際会議」)は、本年度開催となったので、これにも参加した。 以上のように、日本、フランス、フィリピンにおける国際学会に出席し、報告を行った。12月のフランス滞在中に、海外における協力者と共に、フィールドワークに従事した。フランス、ベルギー、イタリアで調査を行う予定であったが、調査過程においてドイツの重要性が認識されるところとなり、ドイツ調査を追加した。 イタリア、フランス、ドイツでは、予定していたフィールドの最初のパートを執行した。 関連の研究者との密接なネットワークを構築し、本プロジェクトに資する研究情報の収集にあたった。本研究に関連した論文、著作集内の章を執筆し寄稿した。収集したデータをインプットし分析にあたった。また、いくつかのエッセイを、フランス語およびイタリア語に翻訳ししていったことも重要な活動であた。研究協力者との協働体制を築くと共に、日本国内、および海外でのフィールドワークや国際会議、会合等に出席した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた国際会議にはほぼ出席し、かつ報告を行うことができた。さらに、フィリピンでの会議出席を追加した。それらの報告原稿は今後出版される可能性が高い。 海外の研究協力者とも非常に良好な協働研究体制を築くことができ、実際に彼らは極めて効果的にプロジェクトを遂行している。特に12月のフランスでの会議出席と、その前後におけるフィールドワークを海外の協力者と共に、行えたことは、緊密なネットワーク形成と研究成果の進展の両面において、大きな収穫であった。 スペインとポーランドでの調査研究の進め方について、ある程度の困難に直面しているが、いくつかの打開策を検討しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的な計画やデザインに変わりはないが、今後、この種の調査研究の対象をとりまく状況の急激な変化に伴い、柔軟に具体的な調査プランを適応させていく必要があると考えられる。その結果、2015年度の夏においては、ポーランドとドイツでの調査の代わりに、イタリア、ドイツ、英国での調査研究を想定する。 またイタリアのルッカ氏で毎年開催されるコミックフェスティバルでのフィールドワークも重要な計画となる。このフェスティバルでの講演も予定されている。
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Research Products
(6 results)