2014 Fiscal Year Annual Research Report
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14F04060
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 毅 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20168355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEE Geauchul 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | ソウル / 東京 / 近代移行 / 都市空間 / 皇室施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はソウルと東京の近代移行の具体的な過程を調べ、二つの都市の共通点と差異点を研究し、西洋や他の非西洋都市の近代移行とは区別されるソウルと東京、両都市の近代移行における「固有の近代性(indigenous modernity)」を確かめることを目的とする。 本年度は皇室と国家の土地所有の変化を通じて二つの都市の近代移行の過程を探ろうとした。 まず、東京についての日本の研究を整理し、ソウルと東京に対する文献を調べた。国立公文書館、国立国会図書館、東京都立図書館、東京大学図書館など、特に宮内庁書陵部の図書寮と公文書館で都市変化に関する資料を確認した。ソウルと東京の都市空間の変化における最も重要な要素として、皇室の土地と建物の所有関係、新築、増改築などの様相を研究している。 研究の成果として、皇室の土地と建物の変化を主導した宮内部の建築組織に対する学術論文が韓国建築歴史学会の学会誌に掲載された。 宮内部は1894年から1910年まで韓国皇室の行政を担当した機関である。宮内部の建築組織が営繕司から内蔵院土木課に変化した過程と近代移行の意味を述べた。内蔵院土木課の日本人技術者は明治宮殿の和洋風建築との関連性も示唆している。 また、韓国宮殿の変化に対する学術論文が大韓建築学会で審査中である。宮殿はソウルと東京の近代移行に於いて最も重要な影響を与えた皇室施設である。1907年と1910年の間に韓国の宮殿昌徳宮は大きく変化した。その過程における明治宮殿との関連性と差異点を述べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体的に研究計画に沿って進展している。ただし、文献量が多く資料整理に想定以上の時間を要している。このため都市の全体の土地所有の変化に対する研究の進行が遅れている。次年度の研究調査の展開を計画的に進める。
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Strategy for Future Research Activity |
当初研究計画と同じように次年度にはソウルと東京の都市施設の変化について研究を進行する。主に宮殿をはじめとして皇室施設を中心にソウルと東京を比較する。また、日本と韓国、その他の国でソウルと東京に関する資料を前年度に引き続き収集する計画である。
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Research Products
(2 results)