2014 Fiscal Year Annual Research Report
ブタ幹細胞と初期化関連因子を用いたクローニングの効率化に関する研究
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14F04086
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
加藤 容子 近畿大学, 農学部, 教授 (40278742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MACHEBE Ndubuisi 近畿大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 核移植 / ブタ / 幹細胞 / 体外培養 / クローン |
Outline of Annual Research Achievements |
体細胞核移植技術は、優良家畜の増産に有用な技術であるが、ブタでは現在では効率化を図る研究は殆ど行われていない。そこで、本研究では、ブタ核移植卵の発生能を向上させる目的で、ブタの体細胞あるいは幹細胞をドナー細胞とした核移植をおこない、体外発生能の比較を行うとともに、設備のあまり整わない地域で先端技術を導入できるような工夫をおこなう。 まず、哺乳動物卵子、初期胚を用いた取り扱い技術を習得し、受精卵や単為発生卵の体外培養系を確立する。ついで、繊維芽細胞をもちいて核移植実験系の確立をおこなう。同時に、より簡便な実験法を検討し、それぞれ確立する。 H26年度には、卵子、初期胚の取り扱い技術ならびに核移植技術が修得できた。また、炭酸ガス培養器を用いない簡便場培養法を検討し、確立できつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
技術修得期間が短く、大変良く働かれるので、実験の進行が早い。また、当初計画から派生する研究、すなわち、体外で卵子や細胞を簡便な方法(炭酸ガス培養器を使用しない)で培養する手法を別途確立されつつあったり、卵巣手配が順調で予想より多く入手できたなど、当初予想よりスピードが早いため、当初の計画以上に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
幹細胞の核移植はH27年度前半に取りかかることができる。今年度は内外の学会発表に力を入れたい。
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