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2014 Fiscal Year Annual Research Report

Ca-54を超えた原子核での新「魔法数」N=34の頑健性の研究

Research Project

Project/Area Number 14F04327
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

櫻井 博儀  独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 主任研究員 (70251395)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) STEPPENBECK David  独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2014-04-25 – 2017-03-31
Keywords不安定核の構造 / 魔法数 / インビームガンマ分光
Outline of Annual Research Achievements

今年度の研究活動は、①過去に取得したデータの解析と②本実験に向けたシミュレーションワークである。

①Steppenbeck氏は、2012年に理研・RIビームファクトリー(RIBF)で取得したデータをもとに中性子数N=34での新たな魔法数を見出したことで有名な研究者である。彼はこのデータに含まれるAr-50に関する情報をピックアップし、Ar-50の第一励起準位のエネルギーを決定した。Ar-50の中性子数Nは32であり、CaやTiと同程度の大きな殻ギャップがArにあらわれ、CaやTi同様、N=32が魔法数となるかどうかが注目されていた。彼の解析結果は、ArのN=32のギャップはCaやTiと同程度であることがわかり、ArにおいてもN=32の魔法性が健在することがわかった。このプレリミナリーな結果を複数の国際会議などで発表し、また平行して論文原稿を準備した。またこの結果は、N=34の魔法数がCaだけでなく、Arにも出現することを示唆しており、今後の研究展開が大いに期待できる。

②ArおよびCaでのN=34の魔法性を調べる本実験のシミュレーションを行った。ターゲットとしている核種は、Ar-52とCa-56であり、これらの第一励起準位を探索し、そのエネルギーを決定する計画である。彼は厚い液体水素標的とTPC飛跡検出器を組み合わせて、陽子ノックアウト反応を積極的に選択して反応点を測定する、新しいガンマ線分光法の開発に従事し、本実験の準備をするとともにテスト実験で得られたハード性能から本実験のシミュレーションを行い、予定通りのセットアップで十分成果が得られることがわかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

過去に取得したデータの解析と本実験に向けたシミュレーションワークが順調に進んだ。

Strategy for Future Research Activity

おおむね当初計画通り進んでいる。引き続き過去データの結果をまとめた論文の完成と本実験に向けた準備を行ってもらう。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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