2014 Fiscal Year Annual Research Report
FtsZ阻害活性を基盤としたベトナム産植物中の抗生物質に関する研究
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14F04412
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
森田 洋行 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (20416663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN Hoai 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 天然物化学 / ベトナム / 抗菌活性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該外国人研究員が来日の際に研究用試料として本邦に持ち込んだ中央ベトナム産の植物200種類のメタノール抽出液を調製し、そのうちの168種類の抽出液について大腸菌由来FtsZに対するGTPase阻害活性を評価した。その結果、5種類が有意なFtsZ阻害活性を示すことを見いだした。さらに、そのうちで最も強い活性を示した抽出液から活性本体の単離・精製を進めることにより、既知化合物15種類と構造未決定の8種類の化合物の単離に成功した。現在、これらのFtsZ阻害活性及び構造決定を進めている。 また、ベトナム・フエにて植物の採集調査を実施し、あらたに10種類の植物を採集した。フエ大学医科薬科大学の設備を用いてこれらの植物を乾燥、現地にてメタノール抽出液を作成した後に本邦に輸送した。現在、これらについてFtsZ阻害活性試験を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では、今年度にベトナム産植物の抽出液の作成とそれらのFtsZ阻害活性評価までを目標とし、活性本体の同定については次年度を予定していたが、今年度において、抽出液のFtsZ阻害活性評価を完了できたのみならず、さらに、そのうちの1種類から化合物の単離・同定をほぼ終えることができたことから、当初の計画以上に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
FtsZ阻害活性を示した残り4種類のメタノール抽出液の中で最も活性の強いものから各種クロマトグラフィーにてその活性本体の単離・精製を行い、NMRスペクトル等の各種スペクトル分析により、それらの化学構造を決定する。また、あらたなに、中央ベトナムの海綿の採集調査を行い、これらについてもFtsZ阻害活性評価を実施、強い活性を示した抽出液から活性本体の単離を進め、その化学構造の決定を試みる。
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