2015 Fiscal Year Annual Research Report
FtsZ阻害活性を基盤としたベトナム産植物中の抗生物質に関する研究
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14F04412
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
森田 洋行 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (20416663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN HOAI 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 天然物化学 / ベトナム / 抗菌活性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度において、Sarcosperma affinis Gagbep全草のメタノール抽出エキスに黄色ブドウ球菌由来FtsZと枯草菌由来FtsZに対する阻害活性を示すことを見いだし、単離した23種の化合物をそのうちの15種類について構造決定を行うことで、それが既知化合物であることを確認していた。本年度は、構造未決定の8種類の化合物について引き続き構造決定を進めた結果、これらが既知化合物であることを明らかとなった。これらについて、FtsZ阻害活性試験を行った結果、いずれも顕著な阻害活性は見られなかった。一方、黄色ブドウ球菌、枯草菌、恥こう菌、肺炎桿菌、大腸菌、緑膿菌に対する細菌増殖抑制試験を行った結果、oleanic acidが黄色ブドウ球菌と恥こう菌に対して、10 μg/mLと2.5 μg/mLのMIC(最小阻害濃度)を示すことが明らかとなった。また、pomolic acidが黄色ブドウ球菌と枯草菌に対して5 μg/mLと10 μg/mLのMICを示すのみならず、恥こう菌に対して2.5 μg/mLの強いMICを示すことを明らかとした。 次に我々は、S. affinisの次に強いFtsZ阻害活性を示したHedyotis pilulifera L.の全草メタノールエキスについて、各種クロマトグラフィーを用いて化合物の単離・精製を行った。その結果、1種類の新規化合物10-Acetylborreriageninと、25種類の既知化合物の単離・同定に成功した。いずれも顕著なFtsZ阻害活性は見られなかったものの、rotungenic acidが黄色ブドウ球菌、枯草菌、及び、恥こう菌に対して、それぞれ2.5 μg/mL、2.5 μg/mL、1.25 μg/mLの強いMIC(最小阻害濃度)を示すことを明らかとした。また、rotundic acidが、黄色ブドウ球菌に対して、2.5 μg/mLのMICを示すことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A new polyoxygenated cyclohexene and a new megastigmane glycoside from Uvaria grandiflora2015
Author(s)
D. V. Ho, T. Kodama, H. T. B. Le, K. V. Phan, T. T. Do, T. H. Bui, A. T. Le, N. N. Win, H. Imagawa, T. Ito, H. Morita, H., T. Nguyen
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Journal Title
Bioorg. Med. Chem. Lett.
Volume: 25
Pages: 3246-3250
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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