2002 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーション時代におけるガバナンスの変容に関する比較研究
Project/Area Number |
14GS0103
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 二郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70143352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 敏光 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30216212)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50281770)
中村 研一 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90009853)
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00281775)
宮本 太郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00229890)
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Keywords | グローバリゼーション / 民主主義 / ガバナンス / 福祉国家 / 地球環境問題 / 平和 |
Research Abstract |
研究の開始年度に当たる本年度は、各分野において基本的な概念の整理、資料収集および国際的ネットワークの構築に関する基礎作業を行った。 ・地域政治秩序の再編に関するデータ収集および実態調査 グローバリゼーションのもとにおける地域の政治秩序の変化について、北海道の企業経営者3000人を対象とした意識調査を行うとともに、改革を進めている自治体首長へのインタビュー、北海道ニセコ町における住民意識に関する予備調査を行った。 ・福祉国家の変容に関する国際ワークショップ 一国単位の福祉国家が変容を余儀なくされている現在、各国が年金政策に関してどのような改革を進めているかについて、北米、西欧主要国、日本、韓国、台湾、シンガポールの研究者が一堂に会して討論を行った。 ・国際秩序の理念的基礎に関する研究 平和、帝国主義、アメリカニズムなど、グローバル社会の秩序の根幹に関する重要な概念に関し、国際政治、政治思想史、政治外交史、ジャーナリストを集めた研究会を連続開催した。また、研究会を通してアメリカ、イギリス、カナダなどの研究者とのネットワークを構築した。 ・環境ガバナンスに関する実態調査 日本における環境紛争に関する行政と住民の動きについて、事例を集め、住民参加のシステム化と合意形成手法に関する検討を行った。 なお、これらの研究成果については、本共同研究のホームページにその詳細が掲載されている(http://www.global-g.jp/)。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 中村 研一: "難民問題"朝日新聞社 AERA MOOK『平和学がわかる』. No.83. 22-23 (2002)
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[Publications] 中村 研一: "帝国主義政治理論の誕生-ホブソンの戦争批判と自由主義批判-"思想(「帝国・戦争・平和」特集号). 945号. 27-46 (2003)
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[Publications] 遠藤 乾: "ポスト主権の政治思想-ヨーロッパ連合における補完性原理の可能性"思想(「帝国・戦争・平和」特集号). 945号. 207-228 (2003)
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[Publications] 尾崎 一郎: "現代の社会変動とコミュニティ論"都市問題研究 特集『住民自治の様相』. 2002.7月号. 74-88 (2002)
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[Publications] 井上 久志: "企業のグローバル化と北海道経済の今後"北海道経済同友会会報. No.371. 13-32 (2002)
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[Publications] YUGO ONO: "Landform Conservation and Flood Control : the Issue of the Chitose Diversion Channel Project in Hokkaido, Japan"Australian Geographical Studies. 40(2). 143-154 (2002)
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[Publications] 山口二郎, 山崎幹根, 遠藤乾 編: "グローバル化時代の地方ガバナンス"岩波書店. 294 (2003)