2003 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーション時代におけるガバナンスの変容に関する比較研究
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14GS0103
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 二郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70143352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 太郎 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00229890)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50281770)
中村 研一 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90009853)
新川 敏光 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30216212)
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00281775)
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Keywords | グローバル化 / 民主主義 / 市民社会 / 社会民主主義 / 国際連合 / 安全保障 / 福祉国家 |
Research Abstract |
今年度は、以下の3つの柱を中心に、研究を進めた。 1.ソーシャル・ガバナンス概念の掘り下げ グローバル化の潮流の中で変容を迫られている福祉国家体制や社会民主主義の理念について再検討し、新たな経済環境の中でいかに再生を図るか、NPOなどの新たな市民活動と連携しながら人間の自己実現、雇用や生活の安定、社会的連帯などの価値を達成するための新たなガバナンスの枠組みをいかにして構築するかという問題を考察した。2003年10月に内外の研究者30数名を集めた国際会議を開き,各国の比較に基づく新たなモデルの可能性について討議した。 2.グローバル・ガバナンスの主体としての国際組織に関する検証 世界の秩序を保つ上で国連がいかなる役割を果たすべきか、各国と国連との関係はいかにあるべきかという問題に関して、2003年12月に内外の研究者10数名を集めて国際会議を開き、検討を進めた。 3.デモクラシーとガバナンスの関連に関する検討 主権国家を単位としたデモクラシーがグローバル化によっていかに変容しているか、ミクロなレベルにおける自己統治とガバナンスのあり方、マクロなレベルにおける国境を越えたデモクラシーとガバナンスの可能性に関して、考察を深めた。また、このテーマに関して2002年11月と2003年2月の2回にわたって、内外の研究者10数名を集めて国際会議を開き、討論を行った。 以上の研究成果はすべて単行本として出版するため、準備中である。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 山口 二郎: "日本型社民主義の可能性"グローバル化と政治のイノベーション(高木郁朗・住沢博紀・ T.マイヤー編著)(ミネルヴァ書房). 294-306 (2003)
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[Publications] 宮本 太郎: "就労、福祉、ワークフェア"福祉の公共哲学(塩野谷祐一・鈴木興太郎・後藤玲子編)(東京大学出版会). 215-233 (2004)
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[Publications] Miyamoto, Taro: "The Dynamics of the Japanese Welfare State in Comparative Perspective"Japanese Journal of Social Security Policy. Vol.2, No.2. 12-24 (2003)
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[Publications] Miyamoto, Taro, S.P.Osborne, K.Mclaughlin: "Managing the Japanese Voluntary and Non-Profit Sector"S.P.Osborne (ed.) The Voluntary and Non-Profit Sector in Japan : The Challenge of Change, Routledge. 221-231 (2003)
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[Publications] 新川 敏光: "日本における福祉国家の新しい政治"グローバル化と政治のイノベーション(高木郁朗・住沢博紀・ T.マイヤー編著)(ミネルヴァ書房). 214-231 (2003)
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[Publications] 新川 敏光: "グローバル化の中の福祉国家"季刊 家計経済研究. 59号. 12-20 (2003)
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[Publications] 井上 久志: "グローバリゼーションの経済的側面(1)"経済学研究 (北海道大学). 53(4). 1-28 (2004)
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[Publications] 尾崎 一郎: "マンション建築紛争と「コミュニティ」"地方自治職員研修. 36-11. 29-31 (2003)
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[Publications] 魚住 弘久: "戦時期『営団』の再検討-その虚像と実像"公務員制度改革の展望(日本行政学会編)(年報行政研究). 38号. 106-127 (2003)
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[Publications] 小野 有五: "21世紀の公共事業と環境保全"公共事業と環境保全(環境経済・政策学会 編). 1-19 (2003)
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[Publications] 櫻井 恒太郎(共著): "エントロピーを用いた患者動態の定量的分析-北海道の2次医療圏を事例として-"第23回医療情報学連合大会論文集. 23. 867-868 (2003)
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[Publications] 濱田 康行: "中小企業金融政策の矛盾"景気観測地域金融特集1(国民経済研究協会). 10-11 (2004)
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[Publications] 山口二郎, 石川真澄: "日本社会党"日本経済評論社. 247 (2003)
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[Publications] 宮脇 淳: "公共経営論"PHP研究所. 243 (2003)