2015 Fiscal Year Annual Research Report
フィロウイルスの生態および病原性に関わる分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
14J00026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
丸山 隼輝 北海道大学, 獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | フィロウイルス / レセプター / 疫学調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
エボラウイルスは感染するがマールブルグウイルスは感染しないヤエヤマオオコウモリ由来の細胞株であるFBKT1細胞のフィロウイルスの感染性の差を規定している宿主因子の同定することを目的として実験を行った。FBKT1細胞を免疫原としたモノクローナル抗体を作出した。作出したモノクローナル抗体、約2000株のうち、FBTK1細胞へのフィロウイルスの感染を阻害すると考えられる抗体をスクリーニングした結果、4株のモノクローナル抗体が得られた。これら4株のモノクローナル抗体を用いて、Expression Cloningを行うことでFBKT1細胞上に発現する、フィロウイルスの感染性の差を生み出す分子を特定することができると考えられる。 またFBKT1細胞にフィロウイルスに感受性を持つVero E6細胞由来のFusion factorであるNPC1を発現させたところ、エボラウイルスのGPのを持つ水胞性口炎ウイルス (VSV) シュードタイプは感染性が増強し、マールブルグウイルスのGPを持つVSVシュードタイプは感染性を獲得した。現在はFBKT1細胞からNPC1の相同遺伝子のクローニングを実施している。 フィロウイルスの疫学調査のため、ザンビア、フィリピンで採取したコウモリおよびブタのサンプルを用いて抗体保有状況の調査およびウイルス遺伝子の検出を行った。フィロウイルスのGPに対して特異的な抗体を検出することができたが、ウイルス遺伝子の検出には至らなかった。今後も疫学調査を継続して実施していく必要があると考える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Discovery of an antibody for pan-ebolavirus therapy2016
Author(s)
Wakako Furuyama, Andrea Marzi, Asuka Nanbo, Elaine Haddock, JunkiMaruyama, Hiroko Miyamoto, Manabu Igarashi, Reiko Yoshida, Osamu Noyori, Heinz Feldmann, Ayato Takada
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 6
Pages: Online
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] A single amino acid in the M1 protein responsible for the different pathogenic potentials of H5N1 highly pathogenic avian influenza virus strains2015
Author(s)
Naganori Nao, Masahiro Kajihara, Rashid Manzoor, JunkiMaruyama, Reiko Yoshida, Mieko Muramatsu, Hiroko Miyamoto, Manabu Igarashi, Nao Eguchi, Masahiro Sato, Tatsunari Kondoh, Masatoshi Okamatsu, Yoshihiro Sakoda, Hiroshi Kida, Ayato Takada
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Journal Title
PLoS One
Volume: 10
Pages: Online
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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