2016 Fiscal Year Annual Research Report
最重要不安定核132Snの巨大共鳴測定による原子核スピン応答の統一的理解
Project/Area Number |
14J05720
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安田 淳平 九州大学, 理学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | スピンアイソスピン / ガモフテラー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では二重閉殻である不安定核132SnにおけるGT巨大共鳴を測定することにより、不安定原子核におけるスピンアイソスピン応答を理解する。不安定核における巨大共鳴測定を実現するには大運動量アクセプタンスと高い中性子検出効率が求められる。そこで、本研究では、SAMURAIスペクトロメーターを用いることで全ての(p,n)反応の同定を行い、更に大立体角中性子検出器WINDSを建設、設置することで高い検出器効率を実現した。 初年度は、理化学研究所仁科加速器センター(RIBF)にて、不安定核132Snビームによる(p,n)反応測定をSAMURAIスペクトロメーター並びにWINDSを用いて遂行した。 次年度は得られたデータの解析を中心に行い、実験に用いた装置の性能に関して、最終目的であるGT共鳴を観測する上で十分な性能を達成し、この結果は、RIKEN Accelerator Progress Report に投稿し、Highlights of the year に選出された。また、国際学会EMIS2015にて口頭発表を行い、同様の内容はプロシーディングスとして「Nuclear Instrumental and Methods B」に掲載した。 最終年度は、中性子測定に伴うバックグランドの削減、評価を詳細に行うことによって、GT巨大共鳴のピークを励起エネルギー16.3±0.3MeVに観測した。更に、得られた実験結果と理論モデルとの比較を行うことで、安定線から遠く離れた不安定核領域においても安定核と同等のスピンアイソスピン集団性を持つことが明らかとなった。この結果は博士論文として成果をまとめ、同内容をphysical review letter に投稿準備中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)