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2014 Fiscal Year Annual Research Report

新規パーキンソン病モデル細胞の作製と発症メカニズム解明への応用

Research Project

Project/Area Number 14J06235
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

宮良 政嗣  広島大学, 医歯薬保健学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2014-04-25 – 2016-03-31
Keywordsパーキンソン病 / MPP+ / オートファジー
Outline of Annual Research Achievements

我々は、パーキンソン病(PD)関連化学物質MPP+をヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞に低濃度かつ慢性的に曝露することで、よりPDの病態に近いことが期待される細胞モデルを構築した。このモデルは神経変性疾患特有の緩慢な細胞死を特徴とするほか、早期から細胞内タンパク質分解機構の一つであるオートファジーの機能低下を示した。この結果は、オートファジーの持続的な活性低下がPD発症につながる可能性を示しており、このモデルにおいて認められる緩慢な細胞死とオートファジー機能低下との関連性を明らかにすることは重要である。
本年度は、まず、低濃度MPP+によるオートファジー阻害メカニズムの解明に取り組んだ。オートファジーの下流において重要な役割を果たすリソソームの機能に着目して解析を進めた結果、低濃度MPP+はリソソーム内酸性度に顕著な影響を及ぼさず、代表的なリソソーム内加水分解酵素であるカテプシンDの活性低下を引き起こすことが明らかとなった。
ラパマイシン及びトレハロースはオートファジーを誘導すると共にリソソームの生合成を促進することが報告されているため、次に、これらを用いて低濃度MPP+によるリソソーム機能低下及びオートファジー阻害が細胞死に関与するか否か検討を行った。ラパマイシン及びトレハロースは低濃度MPP+によるオートファジー阻害及び細胞死を一部軽減したことから、本細胞モデルにおける細胞死にはリソソーム機能低下を介したオートファジー阻害が関与している可能性が示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画していた生細胞リアルタイムイメージング系の構築に困難が生じたものの、他のアプローチから低濃度MPP+によるオートファジー阻害メカニズムに関する重要な知見を得ることができたため。

Strategy for Future Research Activity

今後は、本年度に見出されたカテプシンD活性低下を足掛かりにして低濃度MPP+によるリソソーム機能低下のさらに詳細な分子メカニズムの解明を目指す。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 低濃度パーキンソン病関連化学物質によるリソソーム機能低下とオートファジー阻害2014

    • Author(s)
      宮良 政嗣
    • Organizer
      フォーラム2014 衛生薬学・環境トキシコロジー
    • Place of Presentation
      茨城県つくば市 つくば国際会議場
    • Year and Date
      2014-09-19 – 2014-09-19

URL: 

Published: 2016-06-01  

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