2016 Fiscal Year Annual Research Report
キルケゴールのキリスト教思想とデンマーク啓蒙:H.N.クラウセンとの比較を中心に
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14J07420
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
須藤 孝也 大谷大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | キルケゴール / 啓蒙 / デンマーク / 19世紀 / 歴史哲学 / H.N. クラウセン / プロテスタンティズム / 世俗化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度に実施した研究は、1H. N. クラウセンに関する研究、2キルケゴールと啓蒙の関係に関する研究、3啓蒙に関する研究、に大別される。 1については、Udvikling af de Christelige Hovedlaerdommeを中心に、クラウセンのテクストを分析した。また、Niels Munk Plum, H.N.Clausen i forhold til protestantismens Principper等のクラウセンに関する研究文献を検討した。 2については、Carl Henrik Koch, “Kierkegaard's Relation to Danish Philosophy of the Golden Age”等の関連文献を分析した。また、キルケゴール研究所のセミナーにて、他の研究員たちとともにJoakim Garff, Den Soevnloeseを検討した。研究所のJoakim Garff教授やNiels Cappeloern教授には、キルケゴール思想にある両義性や、キルケゴール思想の神学的バックグランドに関し、大変貴重な示唆をえた。また、特に、研究所所属の研究員であるBjarke HansenさんやTrine-Amalie Christiansenさんと交わした頻繁な議論からも、キルケゴールのみならず宗教哲学一般、デンマークの歴史に関し、多くの情報を得、議論を深めることができた。 3については、Hal Koch, N.F.S. Grundtvig等を検討した。特にグルントヴィから現代へと至る、デンマーク啓蒙の歴史に関して、多角的な視点をもって理解を深めることができた。 研究成果は、Kierekegaard Research Yearbookに論文を投稿した。また宗教哲学会で発表を行った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)