2014 Fiscal Year Annual Research Report
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14J09549
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
謝 浩然 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | コンピュータ・グラフィックス / 物理シミュレーション / 剛体運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,6月末までアメリカ・オハイオ州のKent State Universityへ研究インターンとして渡航した.アメリカから帰国後はインターンの研究成果を纏めて,国際会議に投稿し対外発表を行った.11月までデータモデルと数値モデルを統合したシミュレーションモデルの研究に取り込み,新たなモーションパターンに基づいてモデル手法を提案した. 1.数値モデルをベースにした力学系の低次元モデルの開発 コンピュータ・グラフィックス分野における従来の手法と違って,本提案手法では既存のシミュレーション結果によらず,力学系の数値モデルから定点反復という数値計算手法で低次元モデルの簡約基底(Reduced Basis)を取得することができた.本提案手法はパラメータ空間の制御を可能にしたので, CGシミュレーションの制御とデザインへの応用が期待できる.本研究成果は数学とCGを融合させるMEIS2014に発表し,SpringerのMathematics for Industry誌にも採択が決定している. 2.乱流影響下の剛体運動のハイブリッドシミュレーション手法 従来の研究では,乱流影響下の剛体運動のデータモデルと数値モデルを提案したが,本提案手法は,まず紙くずや葉っぱなどの日常物体を考慮し,数値モデルを薄いオブジェクトに応用できるように改良した.つづいて,まわりの流れの粘性効果を考慮し,改良した数値モデルのパラメータ空間を分析することで,データモデルと統合して様々なシミュレーション結果が得られるようになった.本手法では空気動力学の係数の表現を工夫することで,新しい発見ができた. 今年度では、大学から博士の学位を取得し,優秀修了者賞として評価された.これは博士後期課程において優れた研究業績を挙げた修了者に与えられるものであり,所属する研究科でトップの学業成績を修めていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は乱流影響下の様々な物体のダイナミックス表現研究の礎としての剛体運動の表現に着眼し,当初計画に従って順調に遂行されており,特に大きな問題が見当たらない.研究成果(1)は国際会議と論文誌に採択され,研究成果(2)に関して論文が修正中である.他の国際会議への投稿も予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
リアルタイムかつリアルな乱流影響を考慮した剛体運動シミュレーションの新たなアプローチを模索した.今後は,今年度の研究成果を活かして,弾性体の低次元モデルおよび乱流影響を考慮したリアルな弾性体のダイナミックス表現に注目する.また,産業界で需要が高いインターフェスなど,様々な物体のダイナミックス表現を実世界にマップングできるように今後とも研究を続けていきたい.
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Research Products
(2 results)