2016 Fiscal Year Annual Research Report
高度好塩性古細菌トランスデューサーのシグナル認識・変換・伝達メカニズムの解明
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14J10566
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松原 惇高 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | タンパク質工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
さまざまな微生物において、外界からの刺激を感知し、鞭毛モーターへ伝達可能な情報に変換するタンパク質がトランスデューサーである。 昨年度、高度好塩性古細菌 H. japonica 由来トランスデューサー Htr8-Hj および HemAT-Hj のシグナル認識・変換・伝達メカニズムを明らかにするために、Htr8-Hj および HemAT-Hj のシグナル変換領域を欠失させた各種トランスデューサーを調整し、走気性解析を行った。その結果、いずれのシグナル変換領域欠失型トランスデューサー遺伝子導入株は走気性を示さなかった。これより、Htr8-Hj および HemAT-Hj のシグナル変換領域はHtr8-Hj および HemAT-Hj の発現に必要な領域であり、少なくともリンカーとしての機能を担っていることが示唆された。しかしながら、未だにシグナル変換領域の機能は明らかとなっていない。そこで今年度、Htr8-Hj および HemAT-Hj のシグナル変換領域の機能を明らかにするために、シグナル変換領域を入れ替えた各種キメラトランスデューサー Htr8/HemAT/Htr8 および HemAT/Htr8/HemAT をコードする遺伝子を調製した。また、宿主として H. japonica htr8 および hemAT 遺伝子二重破壊株を用い、発現検討および走気性解析を行った。その結果、シグナル変換領域を入れ替えた各種トランスデューサーは二重破壊株において、発現していることが確認された。また、Htr8-Hj のシグナル変換領域を有する全てのトランスデューサー遺伝子導入株が正の走気性を示した。これより、Htr8-Hj のシグナル変換領域は上流のシグナル認識領域からのシグナルを制御することが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)