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2017 Fiscal Year Annual Research Report

自閉症スペクトラム障害の女性の理解と支援

Research Project

Project/Area Number 14J11942
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

砂川 芽吹  東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2014-04-25 – 2018-03-31
Keywords自閉症スペクトラム / 男女差 / アセスメントツール
Outline of Annual Research Achievements

本年度は,平成27年度までに作成した女性のASD傾向を測定する尺度(FAQ)について,ASDの当事者82名(男性36名,女性46名)および一般群として大学生1000名(男性500名,女性500名)に対して質問紙調査を実施し,以下の4つの分析を通して,尺度の妥当性の検証と女性のASDの特徴に関する示唆を得た。
まず分析1,分析2ではFAQの妥当性の検討を行った。分析1では,はじめにFAQの最適なカットオフ値を設定した上で,カットオフ値以上になる者と以下になる者の割合について,既存のASD傾向を測定する尺度であるAQおよびSRSとの比較を行った。その結果,本尺度は従来の尺度ではカットオフ値を下回り,ASを持つことを見逃されてしまう女性を捉えることができる可能性があることが示された。分析2では,FAQとAQおよびSRSとの関連から,FAQの併存的妥当性を確認した。分析3では,質的研究で得られた結果を受けて,FAQと自己肯定感および生活の質(QOL)との関連を検討し,男女で異なる支援の必要性を示した。分析4では,まずFAQについて男女別にASD群と一般群の比較を行った。また,一般群のうちFAQおよびAQのカットオフ値を超えた者をグレーゾーン群として,ASDの女性との比較を行った。その結果,グレーゾーンの女性の支援の必要性が示唆された。加えて,ASDの判別に影響を与える要因について,男女の共通点と相違点を検討するために判別分析を行い,ASDの男女の異なる特徴を示した。
以上の結果に加えて,平成26年度,平成27年度で得た研究結果を総合して,女性のASDの特徴について先行研究を踏まえて考察した上で,ASを持つ女性の支援について検討した。このような研究成果については,ASDの女性の当事者会において研究知見の紹介や,学会において発表を行った。また学術雑誌へ投稿予定であり,準備を進めている。

Research Progress Status

29年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2017

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 成人期に自閉症スペクトラム障害の診断を受けた男性当事者が経験する困難と対処の過程2017

    • Author(s)
      砂川芽吹
    • Journal Title

      自閉症スペクトラム研究

      Volume: 14 Pages: 59-67

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 自閉症スペクトラム障害の女性の自閉症傾向を測る尺度開発2017

    • Author(s)
      砂川芽吹
    • Organizer
      日本自閉症スペクトラム学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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