2014 Fiscal Year Annual Research Report
肝内胆汁うっ滞症の創薬分子標的に資するユビキチンリガーゼの同定
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14J12388
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
相田 健佑 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | トランスポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
Multidrug resistance-associated protein 2 (MRP2)は、Bile salt export pump (BSEP)と同様に、肝細胞において主に毛細胆管側膜(canalicular membrane: CM)上に発現し、細胞内から胆汁中への胆汁酸、有機アニオンの排泄を担うABCトランスポーター(TP)であり、その機能低下は肝内胆汁うっ滞を惹起する。 MRP2発現293細胞の粗膜分画からMRP2抗体を用いて調製した免疫沈降物中において、MRP2のUb化が確認された。MRP2 293細胞の細胞膜タンパク質を細胞膜非透過性のEZ-Link Sulfo-NHS-SS-Biotinを用いて標識し(biotin標識)、細胞膜上MRP2の分解速度を測定したところ、C末端のグリシン残基を欠失したUbのドミナントネガティブ体(UbΔGG)を発現させることにより顕著な低下が認められた。また、MRP2の内在化速度に関しては、UbΔGGの発現による有意な変化は認められなかったものの、内在化したMRP2の分解速度を測定したところ、UbΔGGの強制発現によって、内在化したMRP2の分解速度は顕著に低下した。以上の結果からMRP2のUb化はMRP2の内在化後の分解シグナルとして働くことが示唆された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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