2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15001001
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025493)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
與曽井 優 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80183995)
舟橋 春彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 講師 (00283581)
斉藤 直人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20321763)
山本 和弘 大阪市立大学, 理学部, 助手 (80303808)
仲澤 和馬 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (60198059)
|
Keywords | ハイパー核 / ストレンジネス / H粒子 / 核力 |
Research Abstract |
本研究の目的はダブルハイパー核の実験的研究を行うことである。このために本年度は高エネルギー研究所で得た原子核乾板のデータ解析を引き続き行い、ほぼすべてのデータを観測した。これまでに発見した軽いダブルハイパー核の候補は4イベントである。ひきつづき興味あるイベントの詳細な解析を行っている。さらにブルックヘブン研究所で予定している実験の設計を行った。特にK中間子スペクトロメーターと原子核乾板をつなぐ高位置分解能の検出器がその中心となる。その検出器である両面読み出しのシリコンストリップ検出器の設計を終了し、シリコンチップや読み出し回路の製作を開始した。大きさは32x64mmで50ミクロンのピンチのストリップで約15ミクロンの位置分解能を予定している。これは以前の高エネルギー研究所でのものにくらべて倍以上の分解能である。またこの検出器のテストを京都大学のタンデム加速器で行う予定だが、そのためのビームラインの整備を行った。 さらにこの実験で得られる原子核乾板のデータ量が10倍以上になると考えられるので、原子核乾板の自動解析装置の解析速度をこれまでより10倍近く早くすることをかんがえている。このために新しく高速CCDカメラをそなえた自動解析装置を設計製作した。現在ソフトウェアーを開発テスト中である。さらにこれらの研究について昨年10月に行われたハイパー核の国際会議をはじめとしていくつかの会議などで招待講演を行った。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] T.Nakano, K.Imai et al.: "EVIDENCE FOR A NARROW S=+1 BARYON RESONANCE IN PHOTOPRODUCTION FROM THE NEUTRON"Physical Review Letters. 91. 012002 (2003)
-
[Publications] J.Sasao, K.Imai et al.: "^7Li_Λ ground state spin determined by the yield of γ rays subsequent to weak decay"Physics Letters. B579. 258-264 (2004)
-
[Publications] M.Niiyama, K.Imai et al.: "Time Projection Chamber at Spring8"Nuclear Physics. A721. 1095-1098 (2003)