2007 Fiscal Year Annual Research Report
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15002009
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| Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
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Principal Investigator |
兼田 もと宏 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 特任教授 (90039123)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 宏志 九州工業大学, 工学部, 助教 (40208161)
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| Keywords | 熱弾性流体潤滑 / 油膜厚さ / トラクション / 油膜圧力 / 表面粗さ / 油膜温度 / レオロジー / トライボロジー |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、表面粗さ、変動荷重、往復・揺動運動などに起因するトライボ特性の動的応答を系のエネルギバランスを考慮した数値解析結果と比較検討することによって非ニュートン流体熱弾性流体潤滑理論を確立し、集中接触する機械要素の機能・性能・信頼性の飛躍的向上に資することである。
本年度の研究によって得られた新知見は以下のようにまとめられる。
1.人工単列並びに複列帯状突起を運動方向に直角に配置し(横方向粗さ)、油膜および接触両物体表面温度分布を油膜厚さ分布とともに疑似同時計測することに成功した。その結果、単列突起では突起部並びに突起直前での油膜温度が上昇すること、波長が長い場合の温度分布は単列突起の結果が繰り返されるが、波長が短くなると突起直前での温度上昇が隠蔽されること等が明らかにされた。
2.人工単列並びに複列帯状突起を運動方向に平行に配置し(縦方向粗さ)、昨年度見出した油膜温度が突起部で低く、谷部で高い異常現象の発現することを再検証するとともに、その発現の駆動条件依存性を数値シミュレーション結果と対応させて明らかにした。また、計測器の特性から実験不可能範囲での異常現象発生可能性を数値解析によって究明し、その発生原因を潤滑油の非ニュートン特性との関連の基に説明した。
3.楕円接触下でのトライボロジー特性に与える表面粗さの配向と波長の影響をより詳細な数値解析によって確認し、転がり接触疲労、摩耗、焼き付きなどの表面損傷発生に及ぼす楕円率、表面粗さ配向などの影響を明らかにした。
4.本研究手段の一つである油膜計測装置を油膜挙動計測を実施しながら交流電圧場での放電現象発生位置を直接観測できる装置に改造することに成功した。すなわち、電食現象解明のための新装置を開発して、点接触場における放電現象の発生状況並びに油膜厚さと電食発生に関するいくつかの新知見を得た。
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Research Products
(14 results)
