2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15011251
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
古田 寿昭 東邦大学, 理学部, 助教授 (90231571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 直子 東邦大学, 理学部, 助教授 (80230978)
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Keywords | ケージド化合物 / 光制御 / 遺伝子発現 / RNAi / アンチセンス |
Research Abstract |
ケージドアンチセンスオリゴの合成法の確立:アンチセンスオリゴを用いた時期および部位特異的な機能阻害を行うため、ケージドアンチセンスオリゴの合成をめざして研究を行った。様々なアンチセンスオリゴに共通する核酸塩基部分に光分解性保護基を導入する条件を検討した。その結果,我々のグループで開発した新しい光分解性保護基,Bhcmoc基とBmcmoc基を,デオキシアデノシンおよびシチジンのアミノ基に導入することに成功した。合成した新規ケージドデオキシヌクレオシドの光反応性を,これまでに報告されているケージドヌクレオシドと比較したところ,いずれの化合物も20-30倍高い効率であることが分かった。このことは,導入したケージ1個に付き照射する光の量を1/20から1/30に落とせることを意味する。アンチセンスオリゴは,通常15塩基程度の長さのものを用いるので,その活性を光制御するためには,複数個のケージを導入する必要がある。その場合,BhcmocおよびBmcmoc基で観測された高い光反応性は,大きな利点になる。さらに,ヒドロキシル基の新しい光分解性保護基を開発し,アデノシンのケージド化合物に応用することに成功した。 ケージドRNAi法の確立:RNAi法の光制御を実現するために,2つのアプローチを検討した。まず,光解離性のdsRNAクロスリンカーを3種類設計合成した。これを用いて,合成siRNAの活性を光制御するための最適な反応条件を検討している。また,2つ目のアプローチとして,細胞内でshRNAを生成するプラスミドベクターのケージングを検討している。現在までのところ,ルシフェラーゼの発現を指標にして,プラスミドケージングに最適な条件を確立しつつある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Mizuno et al.: "Photo-induced cleavage for the green-to-red conversion of a fluorescent protein"Molecular Cell. 12. 1051-1058 (2003)
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[Publications] A.Z.Suzuki et al.: "Coumarin-4-ylmethoxycarbonyls as phototriggers for alcohols and phenols"Org.Lett.. 5. 4867-4870 (2003)
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[Publications] 古田寿昭: "先端の分析法-理工学からナノ・バイオまで"エヌ・ティー・エス. (2004)