2003 Fiscal Year Annual Research Report
情報検索結果の知的提示のための自動要約ならびにインタフェースに関する研究
Project/Area Number |
15017237
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森 辰則 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 助教授 (70212264)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 直良 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
|
Keywords | 複数文書要約 / 質問応答 / 情報ナビゲーション / 動詞間関係推定辞書 / 情報検索 / 情報抽出 |
Research Abstract |
本研究の目的は、情報検索の結果として得られた文書群かち利用者が真に必要とする情報を効率良く選択する手助けとなる情報提示技法を確立することである。我々は、その根幹をなすものが「複数文書間の関係を考慮した重要語抽出」であると考え、複数文書の類似構造を文書中の語の重要度に写像するという新手法の確立を目標としている。本研究では、これを基幹技術として、検索文書の要約ならびに情報ナビゲーション向け情報提示に関する技術を開発する。 本年度は、ナビゲーション過程や結果に現れる複数文書を対象とし、複数文書要約を生成する際に必要となる下記の各点を検討し、それぞれ知見を得た。 1)質問応答エンジンを利用した複数の情報要求に答えられる複数文書要約手法の検討 昨年度までの同領域における研究で得られた複数文書要約手法に質問応答エンジンを組み込むことにより、複数の情報要求に対して同時に満足する要約を生成する手法を提案した。詳細な評価は次年度以降行う予定であるが、要約に関する評価型ワークショップNTCIR4 TSC3での評価によれば、同手法は参加9システム中、最上位の成績を収め、その有効性が確認された。 2)新聞記事中の行動抽出のための動詞間関係推定辞書とその自動構築手法の検討 より粒度の細かい複数文書要約においては、個々の文書の持つ情報構造を同一の枠組で捉える必要があるため、昨年度までの研究においては、特定の領域に依存しつつも精度良く文書からスキーマを抽出する手法を提案・評価した。本年度はその解析の精度を向上させるために、動詞間の関係を解析するための辞書を自動的に生成する手法を検討した。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] T.Mori, T.Ohta, K.Fujihata, R.Kumon: "An A^* Search in Sentential Matching for Question Answering"IEICE Transactions on Information and Systems. E86-D・9. 1658-1668 (2003)
-
[Publications] H.Nakagawa, T.Mori: "Automatic Term Recognition based on Statistics of Compound Nouns and their Components"Terminology. 9・2. 201-219 (2003)
-
[Publications] 中川 裕志, 湯本 紘彰, 森 辰則: "出現頻度と連接頻度に基づく専門用語抽出"自然言語処理. 10・1. 27-45 (2003)