2003 Fiscal Year Annual Research Report
河川の生態環境を学び考えるためのIT教材を用いたカリキュラムの開発
Project/Area Number |
15020101
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40199914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 聡子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80251320)
大森 宏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10282691)
加藤 和弘 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60242161)
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Keywords | 河川環境 / 生態環境 / 生物教育 / 環境教育 / 生物学的水質判定法 / シミュレーション教材 / マルチメディア教材 / 珪藻 |
Research Abstract |
生物・環境学習用マルチイディアソフト教材「ミクロの生物珪藻から川の環境を見つめてみよう」ver.2を制作し、それを用いる授業プログラムの開発を行った。本ソフトには動画情報としてビデオ、静止画情報としてビジュアルナレッジ、文字情報として珪藻百科が含まれ、それぞれver.1を改良し、情報量を多くするとともにユーザービリティーの高いものとした。また、本マルチメディアの中核をなす珪藻を利用した本質判定シミュレーションソフト「SimRiver」においては、学習者や中学・高校教員の声を取り入れ改良を行った。また、一昨年度に実施した本教材を利用した授業のアンケート調査結果をTWINSPANにより分析をした。その結果、ソフトの完成度の高いこと、学習者の能動的な活動が意欲喚起に効果的であったこと、学習者は実習に熱心に取り組んだこと等が明らかとなった。反面、学習後の印象として強く残るものは、授業内容より、むしろソフトそのものであったり、コンピュータを使用したことであることも判明した。このため、より自然な形で授業が行えるよう、約30時間分の指導案を作り、また、指導案にリンクする補助教材を数多く入れるとともに、教科書の学習内容・目標に加え、それがどのように珪藻と関係があるかを示すサブカリキュラムを付加することにより、現場教員がスムーズな授業を行えるよう工夫した結果、よりよい授業結果を出すことができた。
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[Publications] 真山茂樹, 加藤和弘, 大森宏, 清野聡子, 押方和広: "河川の生態環境を学び考えるためのIT教材の開発"生物教育. 43・4. 200 (2003)
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[Publications] 真山茂樹, 加藤和弘, 大森宏, 清野聡子: "珪藻を用いた学習教材SimRiverの改良と評価"Diatom. 90 (2003)
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[Publications] 真山茂樹, 加藤和弘, 大森宏, 清野聡子: "珪藻による水質判定シミュレーションソフトSimRiverを用いた中等・高等教育プログラム-河川の水質指標生物を生物教育の中でどのように活用するか"藻類. 52・2. 60 (2004)