2003 Fiscal Year Annual Research Report
ITを活用した生徒と自然のふれあいを媒介する教師のための教材の製作
Project/Area Number |
15020218
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
兵頭 俊夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90012484)
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Keywords | 科学教育 / 物理教育 / IT / 演示実験 / 生徒実験 |
Research Abstract |
自然科学・理科教育の原点は,直接自然に接し,自然がどのように構成され,どのような法則にしたがったふるまいをするかを学ぶことにある。自然に触れる学習の基本は観察と実験である。その際,教師は生徒と自然とのふれあいの仲介者となる。 小中高の現場の教師が演示実験や生徒実験を一つでも多く実行することにより,生徒と自然とのふれあいの適切な仲介者となることを期待して,本研究では,学習内容に密着した実験を集め,ITを活用することにより,それを正しい理解に結びつける工夫を提示する。 研究活動は,現役の高校教員や編集者のご協力を頂いている。まず,各テーマの完成体のフォーマット(必要項目)を演示実験用と生徒実験用に分けて定めた。次に,製作可能な教材を高校物理全般にわたってリストアップし,今後の作業分担を決めた。 研究協力者の間のIT技術への習熟度はさまざまであるが,全員が共有できる基本的なIT技術のみを使用することにした。まず,ある程度知識と経験のある協力者に見本を作ってもらい、それに基づいた議論によって使用するIT技術を選び,それを用いて全員が各自作業できるように作業を進めている。本年度は,「台車にはたらく力と台車の運動」「単振り子」,「水波投影機(リップルタンク)」,「簡易放電箱を使ったα線の観察」,「簡易放電箱と高圧電源の製作方法」などの教材を作成した。
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