Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 秀行 信州大学, 教育学部, 助教授 (70324217)
藤森 裕治 信州大学, 教育学部, 助教授 (00313817)
干川 圭吾 信州大学, 教育学部, 教授 (10231573)
中村 浩志 信州大学, 教育学部, 教授 (60135118)
赤羽 貞幸 信州大学, 教育学部, 教授 (40089090)
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Research Abstract |
1.新世紀型の捉え方 これまでのITを利用した教授学習システムは,主にコンピュータ室,理科室,実験室での利用を想定していたのに対して,本研究では,野外などのフィールドでの学習を支援できるようモバイル機器上で学習支援システムを構築する。無線LANや携帯電話等によってサーバとの接続も可能とする。学習用の機器としてではなく,子どもがPDAなどを腕時計のように日常的に身につけている時代での利用への発展を想定している。 また,従来は系統的な学問体系を背景とした知識伝達型教材,科学的なものの見方や考え方を重視した探究学習型教材を,科学の専門家と教師のあいだの希薄な連携によって開発していたのに対して,本研究では,科学の専門家と教育工学の専門家が共同でコンテンツを開発する仕組みを構築することを通して,科学の専門家が教育分野へ貢献する新たな研究領域を創造することに新世紀型の意義を見出そうとしている。 2.「科学者の気付き,問いの連鎖」を追体験するコンテンツ開発モデル 科学者とIT技術者が共同して行うコンテンツ開発モデルを構築した。IT技術者は,科学者から,(1)論文,素材等の資料の提供をうけ,(2)自然現象について,事実,注目したところ,頭に浮かんだ問い,仮説,実験など試したこと,その結果創造した知識について,インタビューにより分析し,それを基に(3)コンテンツの全体構成,(4)画面,(5)画面上の問いなどの設計を行い,(6)コンテンツを制作した。この間,各ステップで科学者の評価を受ける。このような流れで実際にコンテンツを開発しながら,その開発モデルに修正を加えた。 3.コンテンツの開発例 化学分野:「環をつくろう!」,生態学分野:「カッコウの托卵の不思議」,地学分野:「スケッチの達人をめざそう」を開発した。
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