2003 Fiscal Year Annual Research Report
ビデオ教材学習支援システムの開発とその集団利用に関する研究
Project/Area Number |
15020236
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
萩原 兼一 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00133140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊野 文彦 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (90346172)
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Keywords | ビデオ学習支援 / 電子ノート / ノート継承 / ノート検索 / 初期ノート / 画面キャプチャ / 効率的ノート作成 / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
平成14年度特定科研補助金で作成したビデオ教材学習支援システムViNoSyL2002を機能拡張したシステムViNoSyL2003を開発した.ViNoSyL2002は,ビデオ教材を用いた学習を,効率的に行える機能をもつ.液晶ペンタブレットを用いて手書き感覚で電子的にメモを書き,ビデオ教材で関心のある部分を即座に再生可能であるので,復習作業などを効率的にする.インターネットに接続して使うもののViNoSyL2002を使っているユーザ間の交流はない,個人使用のシステムである. 学校では,学友や先輩が学習上の効果的な存在となることがある.授業等で理解できない部分があるとき,できのよい級友に教えてもらうことが,教師に質問するよりよく行われでいる.先輩の学習ノートを譲り受け,譲渡ノートに新たに書き加えることで,よりよい学習ノートが郊率的に完成する.他人に依存するこのような学習方法がよいかどうかは議論の分かれるところではあるが,実際にはよく行われている. 本研究では,地理的に離れていて,お互い顔も知らない関係にあるが,同じビデオ教材で学習している人たちを,学校にいる級友や先輩のような存在にし,ノートを借りる機能を拡張した. 同じビデオ教材を見て学習していても,それに関する(電子)ノートの取り方や頁枚数は,学習者それぞれで異なる.ビデオのある部分に関係して,他の人は何をノートとして記入しているのか知りたいと思っても,原則ノートの最初から最後まですべて眺めないと,該当の頁を見つけだすことができない.学習者の人数が多くなると,この検索作業は,莫大な作業となり,事実上できない.これを解決するためにViNoSyL2003では「初期ノート」という概念を導入し,これを介して検索を効率的に行う機構を提案している.
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[Publications] 河村一史: "最小値関数を用いて適合度を算出するNRA検索アルゴリズムの改善"情報処理学会論文誌:データベース. 44,SIG12(TOD19). 4-85 (2003)
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[Publications] 辻 裕樹: "検索質問に含まれる単語と適合文書内の単語の距離に着目した適合フィードバックの改善"電子情報通信学会第15回データ工学ワークショップ(DEWS2004). (2004)
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[Publications] 東浦俊文: "ビデオ学習支援システムにおいて参照性を向上する電子ノートの継承管理法"情報処理学会研究報告. 2003-CE-7-2. 49-54 (2003)
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[Publications] Masao Okita: "Debugging Tool for Localizing Faulty Processes in Message Passing Programs"Proceedings of the 5th International Workshop on Automated And Algorithmic Debugging. 127-142 (2003)
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[Publications] Yasuhiro Kawasaki: "High Performance Computing Service over the Internet for Intraoperative Image Processing"IEEE Transactions on Information Technology and Biomedicine. (未定). (2004)