2004 Fiscal Year Annual Research Report
ビデオ教材学習支援システムの開発とその集団利用に関する研究
Project/Area Number |
15020236
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
萩原 兼一 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00133140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊野 文彦 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (90346172)
倉本 到 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (20333502)
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Keywords | 電子ノート / 仮想的学友 / ノート共有 / ビデオ教材学習支援 / 知的刺激 / ノート正規化 / タブレットPC |
Research Abstract |
テレビで放送される魅力的な科学番組により知的好奇心を触発される経験を,学習効果として定着させるためのビデオ学習支援システムを発展させて,そのシステム利用者が,インターネットを介した仮想的先輩・学友・後輩として知的刺激を与えあう環境を提供するシステムViNoSyL2004を開発した。本システムでは,同一ビデオで学習している人たちの電子ノートをお互いに見せ合う環境を意図した高度な機能を利用可能となっている。 具体的には,先輩・友人のノートを見せてもらう,それらのノートを参考にして,自分の学習の足りない点を補うことができる、そのために,同一ビデオ教材で学習している生徒たちのノートを効果的に検索することができる.また,いままで知らなかった世界を友人達から教えられ,刺激を受けてその分野のことを調べ出すことがある.そのような刺激を受けるために,ある生徒とよく似たビデオ教材で学習している仲間が,今までに学習したビデオ教材の中から,まだその生徒が見ていない題材を知ることができるようにした. 今後,個人の能力にそった学習が必要にあり,それを支援するための学習環境を提供する分野はおおいに発展するであろう.そのような時代に,ビデオ教材学習支援システムは効力を発揮する.そして「個別利用」の次には「集団利用」が必要となることは必至であり,本研究は,そのインタフェースの研究,ビデオ教材学習環境での集団学習の研究という新たな研究分野のさきがけとなる。本研究で開発した集団学習システムViNoSyL2004は,個別利用者を単なる点としてではなく,利用者全体を集団としてとらえ,各個別利用者が他の利用者から影響を受ける学習行為を科学の対象としている点で独創的である.
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Research Products
(7 results)