2003 Fiscal Year Annual Research Report
先端科学技術と人との出会いから創造性・独創性を感受する科学館学習プログラムの設計
Project/Area Number |
15020263
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
藤谷 哲 目白大学, 経営学部, 講師 (90331446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 忠之 富山大学, 教育学部, 助教授 (50324025)
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Keywords | 博物館教育 / ナラティブ / 科学館学習プログラム / オンラインディスカッション / 教育に新聞を / 内省 / 博学連携 / 先端科学技術 |
Research Abstract |
(1)国内外における科学系博物館(科学館)学習プログラム・科学館=学校連携の現状の調査 事前準備に引続き、科学館での学校と連携した学習活動のあり方やその教育的効果の検討について先行研究を調査した。科学館が提供できる人材との対話そのものを、学校との連携における教材として特に重要視する研究としては、2年以上の期間、高校生が博物館と連携して、資料を利用したプロジェクト学習を実施する「ミュージアム・スクール」(米国ニューヨーク)の研究における、学校・博物館の連携にあたる人材に関する検討がみられた。 (2)ボランティア連携と授業実践の試み 本研究で行おうとしている科学館ボランティアとの対話を通じた連携に関連して、科学館展示解説員・ボランティアらのネットワークづくりを図る目的で、日本科学未来館ボランティアの方々に対して研究の趣旨についてのご案内・情報交換を、また、東京都内の区立中学3年生による見学・発表の連携授業実践を実施した。この準備・発表でボランティアの参観を仰ぎ、終了後、コメントをいただいた。生徒の自由記述意見では、他者との関係理解・動機付けの向上、課題の追求・内容把握の促進、反省/内省・フィードバックの意義が見出された。ボランティアへのインタビューからは、発表への物足りなさや満足感、授業実施の意義などの言及があった。教師へのインタビューからは、参観により「本物」の取り組みができた、出会い・ふれあいから自分の中への内省ができていた、等の意見があった。 (3)科学館先端科学技術学習プログラムの開発 科学館での学習活動について、本研究では、科学館内で実施する学習活動のほか、オンラインディスカッション環境、NIE (教育に新聞を)を取り入れた授業からなる「学習プログラム」を準備してきた。オンラインディスカッション環境については、電子掲示板とデータベースを用いたシステムの開発を進めた。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 藤谷哲, 岸本忠之, 牧原正記, 三橋秋彦: "科学者・技術者との出会いを取り入れた科学館先端科学技術学習プログラムのグランドデザイン"日本科学教育学会研究報告. 2003-4. 13-18 (2003)