2003 Fiscal Year Annual Research Report
サイエンスティーンズをアジア世紀に活躍するエコテクノロジストへ導く教育コンテンツ
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15020266
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Research Institution | Toyama National College of Technology |
Principal Investigator |
丁子 哲治 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 教授 (80092790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 智史 高松工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (20238455)
坂本 佳紀 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 助手 (20332009)
袋布 昌幹 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 助手 (50270244)
加賀谷 重浩 富山大学, 工学部, 講師 (50272894)
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Keywords | 工業高等専門学校 / エコテクノロジー / PBL / PDCA / 東アジア |
Research Abstract |
(1)工業高専における「創造的教育」の現状 研究代表者が属する富山工業高等専門学校の2年生において,学生の教育に関する意識調査を行った。結果,高専で目指すものは「知識の習得」および「技術の習得」とする回答が回答者のほぼ全数を占める結果が得られた。これは,学生の意識ではなく,創造的技術者の育成を目指す工業高専において知識の詰め込みに偏重した教育カリキュラムが行われていることを示唆する結果となった。 (2)工業高専におけるPBL,PDCA 現在,一部の大学でPBL(Problem Based Learning)の概念に基づいた教育プログラムが実践されている。実践的な技術者を育成する工業高専においては,これに加えて企業などで行われているPDCA (Plan-Do-Check-Action)サイクルを教育に導入することも興味深い教育コンテンツの一つであろう。しかしながら,これまでに行ってきた教育コンテンツの試行より,これらの教育コンテンツには以下の因子が必須であり,中学校卒業の15歳の段階ではこれらの因子が未発達であると考えられる。 Real:幅広いリアルな情報に基づくバックグラウンド Link:これらの情報を有機的に結合させ,問題解決につなげる能力 Sense of Wonder:上記の情報から新しい事項に気づく能力 Communication:グループで情報を共有して議論することにより,より高いレベルに高めあう能力 そこで,工業高専においての教育においては卒業が近い高学年においてはPBL,PDCAを組み込んだカリキュラムを実践することを目的にしつつ,15〜18歳の低学年においては,以下のキーワードに基づいて,Real, Link, Communication能力の育成を行うことが適切であるとの結論を得た。 ●きづく:リアルな情報に接する機会を授業内で多く行い,その中で新しい課題に気づかせる教育,RealおよびSense of Wonderの育成を目指す。●しらべる:これまでに学んだ情報を有機的に結合させながら,ある課題について調査検討させる教育。Link能力の育成を目指す。●つたえる:グループで調べた結果をプレゼンテーションにより他の学生に公表することにより,学んだ事項の理解を自覚させる教育。Communication能力の育成を目指す。●なおす:従来の教育コンテンツでは,試験や課題提出によって学生は授業が終了すると考える。そこで上記のコンテンツを行った成果をグループ間,さらに教官と学生間で議論しながらより高いレベルに成長するような「直し」のプロセスを導入することにより,継続的な教育プログラムを行えるようにする。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] CHOHJI T., KITAMURA M., TABATA M.: "Kosa (Yellow Sand) Components in Precipitation Collected at Central Japan"Science in China (Series D). Vol.45. 71-77 (2003)
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[Publications] CHOHJI T.: "Assessment of Neutralization Ability of Soil for Acidic Precipitation"Journal of Chemical Engineering of Japan. Vol.36. 464-470 (2003)
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[Publications] 小島 紀徳 編(共著): "ごみの百科事典"丸善. 720 (2003)