Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 庸介 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・研究開発部, 教育課程調査官 (10353385)
井上 一郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・研究開発部, 教育課程調査官 (00149767)
有元 秀文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
工藤 文三 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (30231096)
西辻 正副 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・研究開発部, 教育課程調査官 (40370085)
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Research Abstract |
平成14年度より進めてきた科学研究費補助金特定領域研究「理数科教育と他教科との関連に関する基礎的・実証的研究」(研究代表者 月岡英人)における算数・数学,理科と他教科との関連の分析を元に,平成15年度においては,教科書の記述内容を手掛かりに,算数・数学,理科と他教科との関連を整理した。 調査対象とした教科は次のとおりである。 <小学校>国語-算数,理科/社会-算数,理科/算数-理科/家庭-算数,理科 <中学校>国語-数学,理科/社会-数学,理科/数学-理科/技術・家庭(技術分野)-数学,理科/技術・家庭(家庭分野)-数学,理科 分析に当たっては,当該教科の学習を進める際に関連する,他の教科における能力,学習内容,教材等に着目して整理を行った。明らかになった事柄の一部は次のとおりである。 ◎<小学校>算数-理科の関連 「文字・記号」,「表・グラフ」,「図」,「写真」の4つの表現の種類を区別し,相互関連の比較を行った。その結果,算数での学習が理科の学習の中で活用されていることが、具体的に明らかになった。また,活用されている算数の学習は,第3学年から第6学年の理科の学習において異なっていることが明らかになった。これは,理科で扱う問題解決の能力が学年ごとに整理されていることによるものと考えられる。 ◎<中学校>技術・家庭(技術分野)-数学,理科 教科書の記述内容の相互関連を整理した結果,学習内容の関連について,数学で取り上げている教材は技術分野の内容と比較して基礎的な内容が多く,数学の学習が基礎となっていることが確認できる。また,理科との比較では,理科で学習した内容を総合したものが技術分野の内容となっている傾向がうかがえた。数学と理科の学習との関連性を考慮した指導が必要であることがわかる。
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