2003 Fiscal Year Annual Research Report
ITを活用した広域ミュージアムスクールで学ぶ恐竜学のカリキュラム開発に関する研究
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15020273
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
村松 二郎 国立科学博物館, 学習推進部, 学習企画課長 (70190931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 真 国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究官 (90271494)
岩崎 誠司 国立科学博物館, 学習推進部, 教育普及官 (90259995)
金子 俊郎 国立科学博物館, 学習推進部, 教育普及官 (30332125)
伊佐治 鎮司 千葉県立中央博物館, 研究員 (40280747)
藪本 美孝 北九州市立自然史, 歴史博物館, 主査・学芸員 (80359471)
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Keywords | IT / 博物館 / 恐竜学 / カリキュラム / 携帯電話 / テレビ会議システム |
Research Abstract |
1.研究実績の概要 今年度は小学生、中学生、大学生、大学院生、研究者、教育者、一般成人などで構成される2つのモジュール(チーム)を、国立科学博物館『かはくたんけんクラブ(テーマ-化石-)」と北九州市いのちのたび博物館「恐竜時代の生き物たち研究隊」に組織した。この2つのモジュールは、この活動のために新たに購入した始祖鳥や尾羽竜模型等を利用しながら、相互にフィードバックしあい、恐竜学の基礎を学習した。11月23日には国立科学博物館「かはくたんけんクラブ」の学習成果発表会に携帯電話テレビ会議システムを使って「恐竜時代の生き物たち探検隊」の隊員による活動内容の紹介や質疑等により相互の交流を図った。携帯電話テレビ会議システムで博物館同士が交流することは今回が初めてで、この技術が用いられれば、手軽に野外などの学習の様子を伝え、さまざまな交流を生むことができるようになるので、携帯電話の可能性を活かす実験的な試みを行った。 広域ミュージアムスクールを構成する2つのモジュール(チーム)は、互いに進捗状況や研究の内容についてなど、携帯電話テレビ会議システムを利用して意見交換を行った。「恐竜時代の生き物たち研究隊」の活動に関してはhttp://www.kmnh.jp/kenkyutai/index.htmlで公開している。「かはくたんけんクラブ」の活動に関しては国立科学博物館のホームページに「ITを活用した広域ミュジアムスクール」のWebサイトを立ち上げ、情報提供できるよう準備を行っている。 (1)「かはくたんけんクラブ(テーマ-化石-)」の活動概要 ■クラブ員の構成:小学生11名、中学生11名、高校生サポーター6名、計28名 ■クラブスケジュール:8月から11月まで計13回、実験、観察、フィールドワーク、講義、討議、プレゼンテーションなど多様な学習方法を組み合わせ、科学的な見方、考え方を育む学習のプロセス、学び方を重視した活動を行った。 ■学習成果の発表:11月23日(日)国立科学博物館大会議室において、恐竜、アンモナイト、始祖鳥などに関する6つの研究報告を行い、「恐竜時代の生き物たち研究隊」の隊員とも携帯電話テレビ会議システムを使い質疑等により相互の交流を図った。 (2)「恐竜時代の生き物たち研究隊」の活動概要 ■隊員の構成:小学生13名、中学生7名、大学生1名、一般8名 計29名 ■学習成果の発表:3月27日(土)北九州市いのちのたび博物館において研究発表会を開催した。
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