2004 Fiscal Year Annual Research Report
近世琉球における漢籍の収集・流通・出版についての総合的研究
Project/Area Number |
15021220
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
高津 孝 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70206770)
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Keywords | 琉球 / 漢籍 / 書誌学 / コレクション / 出版 / 流通 |
Research Abstract |
『琉球列島宗教関係資料漢籍調査目録』(1994年、榕樹社)を増補拡大した『増補琉球関係漢籍目録』を編纂する。旧目録に基づき増補したのは、北谷町金良家文書漢籍目録(北谷町史編纂室)、石垣市立八重山博物館所蔵漢籍目録の2目録で、今回新たに加えたのは、那覇・泊の比嘉家文書(那覇市市民文化部歴史資料室)、新垣家文書漢籍目録(石垣市立八重山博物館)、宮古島の本村家所蔵漢籍目録(個人蔵)、八重山の豊川家文書漢籍目録(石垣市役所保管)、久米島の上江洲家文書漢籍目録(久米島自然文化センター)、與世永家文書漢籍目録(久米島自然文化センター)、吉濱家文書漢籍目録(久米島自然文化センター)、奄美の盛山家文書漢籍目録(鹿児島県奄美群島歴史資料調査室)、芝家文書漢籍目録(大島郡瀬戸内町立図書館・郷土館)、柳家文書漢籍目録(大島郡瀬戸内町立図書館・郷土館)、徳之島町郷土資料館所蔵漢籍目録、及び山口文庫琉球関係漢籍目録(島根県立図書館)、神山政良文庫琉球関係漢籍目録(沖縄県史料編集室)、岸秋政文庫琉球関係漢籍目録(沖縄県公文書館)、旧内閣文庫所蔵琉球関係漢籍目録(国立公文書館)、懐徳堂文庫所蔵琉球関係漢籍目録(大阪大学大学院文学研究科懐徳堂センター)である。また、現状では非公開のため、調査対象とはならなかったが、関連する非常に重要なコレクションということで、尚家継承古文書漢籍目録(那覇市)を公刊された調査目録に基づき加えた。 本研究の目的は、近世琉球期に収集された漢籍を対象に、詳細な現存論査を行い、近代化の過程の中で散逸し、また、第二次世界大戦の沖縄戦において失われた近世琉球期の漢籍文化の具体像を明らかにすることである。近世琉球の漢籍文化への過大評価と現存漢籍のあまりにも少ないという事実との間に生じた多くの問題は、今回の調査および目録の刊行によって基本的には解決されたと考えられる。
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Research Products
(6 results)