2003 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク統合型データベースによる東アジア資料の共有化に関する研究
Project/Area Number |
15021233
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 直子 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 助手 (20151011)
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
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Keywords | コラボレーション / メタデータ / ダブリンコア / Z39.50 / 標準化 / XML |
Research Abstract |
人文科学系研究機関には様々な資料・史料が収集されている。多くの場合、機関の所蔵情報は目録などの形でデータベース化され、一般に公開されている。しかし、これらのデータベースは分野・開発時期・メディアなどの違いにより、(1)データベースごとに検索法を覚えなければならない、(2)類似の資料・史料でありながら別々のデータベースに収容されているため各データベースの概要を把握していないと検索が困難である、(3)資料・史料と関連した研究成果を調べることが困難である、などの問題が指摘されている。これらの問題を解決するため、研究資源共有化システムの開発に着手した。研究資源共有化システムは、ダブリンコア・メタデータとZ39.50を利用した、プロトコルレベルにおける分散データベースの統合検索システムである。国文学研究資料館では、この研究資源共有化システムを利用して館内の各目録、画像、研究論文目録、歴史史料所在、OPACなどのデータベースを統合しつつある。この方法の特徴は、(1)既存のデータベースに変更を加える必要がないこと、(2)ダブリンコア・メタデータベースシステムとZ39.50ゲートウェイの構築という比較的容易なシステム拡張だけで、他のデータベースシステムとのシームレスな連携が可能となる点にある。そこで人文科学系大学共同利用機関を中心に、研究資源共有化システムによる機関間連携の実現に向けての具体的な検討を開始した。 今年度は、国文学研究資料館・国立民族博物館・国際日本文化研究センター・東京大学史料編纂所・大阪市立大学メディアセンター・京都大学東南アジアセンター・慶應義塾大学の合計31データベースについて、(1)国際日本文化研究センター・東京大学史料編纂所・大阪市立大学メディアセンター・京都大学東南アジアセンターのデータベースへ国文学研究資料館から接続、(2)国文学研究資料館と大阪市立大学メディアセンター間における双方向の接続、(3)国文学研究資料館へ国立民族博物館・慶應義塾大学から接続、の各実験を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasunaga, Hara, Takei, Harries: "A Request for Participation on the Project ICJS"Proc.BAJS, 2003. (2003)
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[Publications] 原正一郎, 柴山守, 安永尚志: "人文科学データ共有のための標準化"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. 17-22 (2003)