2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15023263
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
胡桃坂 仁志 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (80300870)
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Keywords | 遺伝子及び染色体 / タンパク質と酵素 / 核酸 / 染色体構築・機能・分配 / 生体高分子構造・機能 / ゲノム構築・機能・再編・維持 / X線結晶解析 / 生体分子医学 |
Research Abstract |
染色体DNAは日常的に二重鎖切断を受けている。この二重鎖切断は、相同組換えを経由したDNA修復経路(相同組換え修復)によって速やかに修復される。がん細胞において、相同組換えに関係した遺伝子上での変異やSNPが頻繁に見出され、このことは、相同組換え修復の破綻が、発がんの主要な原因の1つであることを示唆している。ヒトにおける、相同的対合反応の分子機構を明らかにするために、相同的対合反応を直接触媒することが知られているRad51、Rad51のホモログであるDmc1、そしてRad51のバラログであるXrcc2、Xrcc3、Rad51B、Rad51C、Rad51Dの生化学的および構造生物学的解析を行った。その結果、白血病細胞で特異的に見られるRad51のリン酸化部位(Tyr315)が、Rad51のポリマー形成に重要な役割を果たすことを、部位特異的変異体作製法により作製した6種類の変異Rad51の生化学的および分光学的解析により明らかにした。またRad51のホモログであるDmc1をリコンビナントとして大量発現・精製する系を確立した。そして精製したDmc1タンパク質の立体構造を決定するために、ハンギングドロップ蒸気拡散法により結晶化を行い、Dmc1の単結晶を得た。この単結晶を用いて、SPring8放射光施設(理化学研究所現有設備)によって、高分解能のX線回折データセットを収集し、ヒトDmc1タンパク質の立体構造解析を行っている。また、がん細胞でのSNPが多く見出されているヒトRad51パラログであるXrcc3とRad51Cの複合体形成機構を明らかにするために、欠失変異体および点変異体を用いた生化学的解析により、それぞれの複合体形成に必要なドメイン領域を決定した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tawaramoto, M.S., et al.: "Crystal structure of the human centromere protein B (CENP-B) dimerization domain at 1.65-A resolution"The Journal of Biological Chemistry. 278. 51454-51461 (2003)
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[Publications] Kurumizaka, H., et al.: "Region and amino acid residues required for Rad51C binding in the human Xrcc3 protein"Nucleic Acids Research. 31. 4041-4050 (2003)