2003 Fiscal Year Annual Research Report
Jagged1を制御することによる癌免疫の増強に関する研究
Project/Area Number |
15025253
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安友 康二 徳島大学, 医学部, 教授 (30333511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
九十九 伸一 徳島大学, 医学部, 助手 (10346596)
岸原 健二 徳島大学, 医学部, 助教授 (80214774)
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Keywords | Notch / T細胞 / 膠原病 / 癌 / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
Notch分子は細胞膜タンパクであり、様々な細胞の分化を調節する分子として知られている。申請者はこれまでの研究により、CD4陽性Tリンパ球を抗原刺激と同時にNotchリガンドの一つである、Delta1によって刺激すると、選択的にタイプ1ヘルパーTリンパ球(Th1)が誘導されることを見出した。さらに、抗原刺激ともう一つのリガンドであるJagged1による共刺激では、CD4およびCD8陽性Tリンパ球の活性化が「完全」に阻害されることを見いだした。つまり、NotchリガンドとNotch分子の相互作用により、Tリンパ球の分化および活性化が精巧にかつダイナミックに統御されていることが示唆される。以上の研究結果より、本研究ではNotchシステムによる成熟Tリンパ球の活性化統御機構を解明し、それを用いた新規の癌免疫療法を確立することを研究目的とする。平成15年度には、マウスにDelta1を投与することにより、Th1分化が著明に促進させ、マウス悪性腫瘍の拒絶を促進させることが可能であることを明らかにした。本結果は、Delta1を用いた腫瘍免疫療法を期待させる。しかし、Delta1の効果がTリンパ球に限定されているのかについて、およびJagged1での個体内での役割についての解析は今後の課題であると思われる。
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[Publications] Maekawa et al.: "Delta1-Notch3 interactions bias the functional differentiation of activated CD4 + T cells"Immunity. 19. 549-559 (2003)
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[Publications] Maekawa et al.: "Maekawa Y, Tsukumo SI, Okada H, Kishihara K, Yasutomo K.Breakdown of peripheral T-cell tolerance by chronic IL-15 elevation"Transplantation. 76. 415-420 (2003)