2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15030220
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森井 孝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 講師 (90222348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 捷敏 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (00040402)
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Keywords | RNA-タンパク質複合体 / タンパク質デザイン / ライブラリー / in vitroセレクション / リセプター / ファージ・ディスプレイ |
Research Abstract |
ATPと結合するRNA分子(アプタマー)はすでに報告されているが、RNAライブラリーによって多様化したリボヌクレオペプチド・ライブラリーから作成したリボヌクレオペプチドリセプターは、引き続きペプチドサブユニットを最適化することで、これまで報告されているATP結合性RNAアプタマーおよび先に得られたATP結合性リボヌクレオペプチドを超越した基質選択性を有するリボヌクレオペプチドリセプターの創製が期待される。 このために、基質結合場近傍に位置すると考えられるペプチドサブユニットのN末端にランダムな7残基からなるペプチドループを導入したペプチドライブラリーをファージディスプレイ法を用いて作製し、先に得られたATP結合性リボヌクレオペプチドのRNAサブユニットと複合体を形成させることにより、ペプチドサブユニットに多様な構造をもつリボヌクレオペプチド・ライブラリーを作製した。このライブラリーを用いて、ATPとdATPを高度に識別するリボヌクレオペプチドリセプターを得た。もとのATP結合性リボヌクレオペプチドはATPとdATPを識別できないため、ペプチドサブユニットN末端に存在する7アミノ酸がこの分子認識に関与していると考えられる。この成果は論文に投稿準備中である。 ここに述べた「RNAを多様化したライブラリー」と「ペプチドを多様化したライブラリー」を連続して用いるリボヌクレオペプチドリセプター法により、リボヌクレオペプチドに「高い基質選択性」と「化学反応性」を段階的に付与してテーラーメイド人工酵素を作製する方法論の基盤が確立できたと考えられる
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Morii: "Functional Reassembly of a Split PH Domain"J.Am.Chem.Soc.. 124. 5000-5004 (2003)
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[Publications] T.Morii: "Regulatory interaction of sodium channel IQ-motif with calmodulin C-terminal lobe."Riochem.Biophys.Res.Commun.. 307. 290-296 (2003)
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[Publications] T.Morii: "Amplification of receptor signalling by Ca2+ entry-mediated translocation and activation of PLCγ2 in B lymphocytes."EMBO J.. 22. 4667-4688 (2003)
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[Publications] T.Morii: "Ribonucleopeptide receptors."Biopolymers. 71. 11 (2004)
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[Publications] T.Morii: "Ribonucleopeptide : functional RNA-peptide complexes."Biopolymers. 76. 66-68 (2004)
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[Publications] T.Morii: "Novel real time sensors to quantitatively assess in vivo inositol 1,4,5-trisphosphate production in intact cells."Chem.Biol.. 11(in press). (2004)