• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

超薄型フィルムをもちいた高高度気球の研究

Research Project

Project/Area Number 15037211
Research InstitutionJapan Aerospace Exploration Agency

Principal Investigator

山上 隆正  独立行政法人宇宙航空研究開発機構(宇宙研), 宇宙科学研究本部・大気球観測センター, 教授 (40013718)

Keywords天体観測 / 姿勢制御 / 大重量観測器 / 気球搭載型方向規正 / 自動追尾方式 / デジタル制御 / 汎用性 / テレメーターシステム
Research Abstract

本研究の目的は、気球に搭載された天体観測装置を半自動的に目標天体を追尾させる姿勢制御が可能なシステムを構築することにある。我々、ISAS/JAXA大気球観測センターでは天体観測に対応する姿勢制御システムの開発に取り組んできた。この結果、500kg程度の大重量の気球搭載用天体観測装置を0.1度の精度で安定させることは可能な状況にある。しかし、天体は日周運動をするため、それを追尾するよう指向方向を変更するコマンドを頻繁に打つ必要があった。特に今後登場すると思われる高精度の観測装置は視野が狭く、自動的に追尾するシステムが不可欠である。
本年はCPUとしてSH3を搭載したオンボードコンピューターでlinuxを動かし、PC104バス規格で自作したデジタルIOボードと購入したADCボードによる制御システムを制作した。この試験を行うため、重量500kg、慣性モーメント100kgm^2の搭載機器の制御を念頭におき、慣性モーメント4kgm^2のリアクションホイールとより戻しモーターを製作し、仰角制御機構を製作した。本年度は制御ループは従来どおりアナログ系で制作し、天体の追尾動作のみをCPUで軌道計算を行うソフトウエアを組み込むことで実現した。この方式により実際に地上試験を行い、制御が可能であることを実証した。
本システムの特徴は簡便なPC104バスで規格化したモジュールの組合せとして実現したため、機能の拡張が容易に可能である点にある。来年度は当初の予定どおりフルデジタルでの制御を実現するとともに、コマンドデコーダー、テレメーター部の製作を行い、屋外にて実際の星のトラッキングを行い、機能を実証する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 松坂幸彦, 斉藤芳隆, 山上隆正, 他: "軽量ゴンドラ用方位角制御システムの開発"大気球シンポジウム報告(平成14年度)(宇宙科学研究本部). 17-20 (2002)

  • [Publications] 平賀純子, 斉藤芳隆, 他: "宇宙ガンマ線観測のための気球実験搭載用姿勢制御システム"大気球シンポジウム報告(平成15年度)(宇宙科学研究本部). 15-18 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi