2004 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子AML1とc-mybとによる造血幹細胞の発生と成立のメカニズム
Project/Area Number |
15039201
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 利雄 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60201208)
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Keywords | 造血幹細胞 / 生殖細胞 / Runx1 / 血管 / Filamin / リンパ球 |
Research Abstract |
昨年度までに作製した、新規のARF-GAP遺伝子SMAP-2の遺伝子破壊マウスの、詳しい解析を行った。精子の形から、円頭精子症であることを既に明らかにしていたが、これに加えて、精巣の大きさ、精子の数に関しては顕著な異常は見られないものの、ホモのオスが不妊であることを明らかにした。これらは全て、B6/129の混合遺伝背景のもとで解析を行った。解析と平行して、円頭精子症の原因遺伝子を修飾するmodifier遺伝子を探索するために行った戻し交配は、B6マウスとの交配について8代目となったので、現在ホモのオスマウスを作成中である。129系に関しては、交配スペースの問題で未だ解析に至っていない。細胞内局在等を検討するために作製したSMAP-2特異的な抗体は、エスタン解析には使えるが、組織化学的な解析には使用できないことが判明した。このために、培養細胞を用いた遺伝子導入系を用いて、細胞内局在解析を行った。その結果、SMAP-2がTGNとエンドソームに存在している知見を得た。また、CALMなどクラスリンと関係している細胞内小胞輸送系の構成因子とSMAP-2とが会合することも明らかにした。円頭精子症では、ゴルジ体からできることが知られている先体の形成異常が見られることが知られているので、SMAP-2ホモマウスの精子ではどうであるのか今後電子顕微鏡による解析を行う。SMAP-2に加えて、SMAP-2のホモログであるSMAP-1が、クラスリン依存性のエンドサイトーシスに関与していることを明らかにした。通常の遺伝子破壊を行ったところ、ヘテロ欠損体で胎生致死であったので、詳しい解析を行うために、SMAP-1のコンディショナル遺伝子破壊マウスを作製し生殖系列への伝播を確認した。同時に解析に必要なCreマウスのコロニーを作製出来た。
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Research Products
(6 results)