2004 Fiscal Year Annual Research Report
中世考古資料の電子化による分析とデータべース化に関する研究
Project/Area Number |
15068103
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
荻野 繁春 福井工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20152407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪川 武弘 福井工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (70236941)
藤原 正敏 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (80042977)
伊與田 光宏 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90160069)
宮原 健吾 (財)京都市埋蔵文化財研究所, 主任研究員
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Keywords | 中世考古学 / 陶磁器 / データベース / 色 / 画像処理 / デジタル化 |
Research Abstract |
我々は、発掘調査において大量に出土する陶磁器の情報を有効に得るための技術開発に重点をおいている。その場合、様々な出土状況と形状をもつ陶磁器の図面と陶磁器そのものが研究対象になる。陶磁器の実測図を対象とした様々な情報を得るための技術開発として我々が開発しているのが、陶磁器の容量、重量などの計量値を自動的に計測するためのソフトウエアの開発である。1枚の実測図は研究上の宝庫である。しかし現実にはそうした実測図が十分に活用されているとも限らない。実測図がもつ多くの情報の1つが容量や重量である。実測図を活用するために、どのような方法が有効であり、どうしたら必要な情報を手にすることが可能か考えなければならない。そこで実測図がもつ様々な情報をデジタル化し処理する方法論の開発にいたった。そのソフトウエアの名前を、"FNCT-Vcal System"と呼んでいる。この一群のソフトウエアは、継続的に必要とする機能を実装して今に至っている。その結果、満足のいく技術の集積がはかられ、多くの成果ももたらしている。以上はデジタル化された図面上の情報の解析に関する技術的開発だが、出土する各種陶磁器そのものには図面化できない多様な情報をもつ。その1つが色情報である。できるだけ忠実な情報を得ようとする技術の開発は急務な課題である。そして色情報活用のためのノウハウが蓄積されつつあり、この技術の活用により得られる情報も研究上多大な貢献が可能となりつつある。今年度は、色解析ソフトウエアと色彩チャートの開発を行った。 もう1つの研究上のコアをなすのがデータベースの作成とデータベース化であった。前年度に陶磁器データベースとして必要なフィールドの設定を行ったが、今年度はそうしたフィールドの再検討とオラクルデータベースの構築、また陶磁器をデータベース化するためのデータベースシートの作成であった。 また研究内容や情報を共有するためのホームページの充実にも力を入れた。
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Research Products
(4 results)