2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15068212
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
臼杵 勲 札幌学院大学, 人文学部, 助教授 (80211770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴丸 俊明 札幌学院大学, 人文学部, 助教授 (50188645)
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 助教授 (80274679)
白石 典之 新潟大学, 人文学部, 助教授 (40262422)
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Keywords | 北東アジア / モンゴル帝国 / 金・東夏 / 契丹 / GIS / 生産・流通 / 出土文字 / 土器編年 |
Research Abstract |
対象とする遺跡の多くが都城・城郭等の大規模遺跡であるため、環境調査等の野外調査法、縄張り測量などの日本中世城郭研究の方法を参考に、GPSを用いた位置測定とレーザーレンジファインダー・電子コンパスを併用した測量を検討し、現地調査で有効性を検証した。また、旧ソ連製地形図、全世界高度情報(SRTM・DEM)、CORONA衛星画像等を収集し、基盤となる位置・地形等のデータを整備した。以上を活用し、北東アジア中世遺跡GISの作成を進めている。また、対象遺跡の実体把握を目指すため、金・東夏代遺跡についてロシア・中国の出土文字資料〔印鑑・刻書土器等〕の収集とデータベース化を進めた。印鑑データについては、グローバルベースによる公開を目指すため、出土地点の入力・基盤地図の作成も併せて進めた。 現地調査は3ヶ所で行い、ロシア沿海地方では、金・東夏代城郭遺跡の広域調査、モンゴルでは、モンゴル帝国関連遺跡であるアウラが宮殿祉と周辺地域重点調査を進めた。また、中国内蒙古自治区において、契丹都城等の予備的調査を行った。この他に、阿城市上京会寧府遺跡や北京市金陵遺跡など金代の重要遺跡について、関連機関より遺跡の内容・調査の現状について情報を得た。 また、今年度は出土銭貨による流通研究、北東アジア中世土器の広域編年作業も継続して行った。また、沿海地方シャイが城址の3DCG作成を進め、今年度は建物復元の修正・製鉄工房の復元に着手した。 学融合の進展を図るため、モンゴルの現地調査においてB02-2班(遺跡探査)との合同調査を行い、また平成16年12月に、B01-1班(日本史文献研究)との合同研究会議を行った。 国際協力体制確立のため、ロシア国立極東工科大学、吉林大学辺彊考古中心との提携を進めた。 成果公開の迅速化のため、班のホームページの運営を今年度も継続した。
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Research Products
(3 results)