2004 Fiscal Year Annual Research Report
実験廃棄物の新規分解技術の開発と、それに対応した廃棄物処理システムの開発
Project/Area Number |
15069201
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大島 義人 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (70213709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 和夫 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (60143393)
井勝 久喜 吉備国際大学, 政策マネジメント学部, 教授 (10260663)
竹内 文章 岡山大学, 保健環境センター, 助手 (90294446)
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Keywords | 環境技術 / 廃棄物処理 / 実験廃液 / 有害化学物質 / 無害化 / 超臨界水酸化 / 微生物 |
Research Abstract |
本研究は、大学から排出される実験廃棄物の処理法について「超臨界水酸化反応」と「微生物処理」をモデルに取り上げ、焼却法に代替する無害化処理技術としての適用性について実験的に検討することを目的としている。本年度の成果は以下の通りである。 1.東京大学柏キャンパスに現有する超臨界水酸化実験廃液処理施設を用い、大学内で発生する実験廃液を用いて分解実験を行った。無機物が共存しない廃液では、置換基に塩素などのハロゲンが含まれる有機物であっても腐食や塩析出を起こすことなく完全分解が可能であり、焼却代替技術としての有効性を明らかにした。一方、廃棄物の原点処理をさらに徹底することを目的に、実験室単位での廃液処理を可能とする超臨界水酸化小型装置を製作し、完全処理に必要な基礎データを収集した。 2.2-ethoxyphenolを単一炭素源とした培地を用いて環境土壌から分離したP450産生細菌Rhodococcus sp.strain EP1が産生するP450について、有害有機化合物の分解活性を検討し、EP1株が産生するP450が有害有機化合物の分解処理に利用できる可能性を明らかにした。 3.自然環境から単離した鉄酸化細菌150株から水銀耐性株Acidithiobacillus ferrooxidans SUG2-2株を得た。本株はNADPH依存性のMercury reductase活性の他に,二価鉄依存性の新規な水銀気化機能を持っていた。一方本株を調製して,20μMのHg^<2+>含有培地でも増殖可能な高度水銀耐性A.ferrooxidans MON-1株の取得に成功した。MON-1株は,二価鉄依存性水銀気化活性の強化と,これまで報告のないOrganomercurial lyase活性の存在を認めた。MON-1株及びその固定化粒子による水銀含有廃液・土壌から水銀を選択的にHg^0として気化回収するための技術検討を行った。
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Research Products
(4 results)