2004 Fiscal Year Annual Research Report
局所群における炭素原子・一酸化炭素分子の挙動の解明
Project/Area Number |
15071203
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
福井 康雄 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30135298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 亮 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (80212231)
大西 利和 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30314058)
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Keywords | ミリ波・サブミリ波天文学 / 宇宙物理 / 星間物質 / 超伝導受信機 / 電波望遠鏡 |
Research Abstract |
南米チリのサブミリ望遠鏡NANTEN2の移設、ドーム等の建設を完了し、計画は順調に進展した。また、なんてんのデータベースの解析を進めて、サブミリ波観測への準備を進めた。 1)チリ・アタカマ高地標高4800m現地において、ドームおよび望遠鏡の基礎工事、電源等の基盤設備を建設し、NANTEN2望遠鏡をラスカンパナス天文台より移設し、再組み立てを行った。ホログラフィー実験によって数ミクロンオーダーでの主鏡面精度の測定を実証した。今後、800GHz帯のテスト観測によってビーム能率を検証し、本観測にのぞむ。 2)「なんてん」の取得した観測結果の解析を並行して進めた。特に、マゼラン雲における星形成と、TeVガンマ線超新星残骸と相互作用する分子雲の研究を進めた。マゼラン雲では、われわれの発見した大質量星形成の兆候のない巨大分子雲「Starless GMC」の追究をすすめ、電波連続波によってH II領域のない巨大分子雲が多数存在することを確認した。また、超新星残骸G347とG266について付随し、相互作用する分子雲の存在を発見した。同時に分子雲の情報から新たな距離決定を試み、両者ともに約1kpcにあることを示し、物理量と進化段階を明確にした。今後、これらの天体をサブミリ波で観測して重要な物理量の決定を行う準備となっている。
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Research Products
(7 results)